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『身近な生理用品に潜む見えない脅威:タンポンから発がん性農薬が検出された衝撃の事実』

身近な生理用品に潜む見えない脅威:タンポンから発がん性農薬が検出された衝撃の事実

 

 

⭐️ あなたの体を守るはずの製品が、実は危険な化学物質を運んでいるかもしれない

 

私たちの日常生活で当たり前のように使われている生理用品。特にタンポンは、多くの女性にとって欠かせない衛生用品です。しかし、もしもその製品が、知らず知らずのうちにあなたの体に有害な化学物質を送り込んでいるとしたら、どう感じるでしょうか?

 

 

まるで「トロイの木馬」のように、外見上は安全で信頼できる製品の中に、実は危険な物質が隠れている――そんな恐ろしい現実が、最新の調査によって明らかになりました。

 

 

 

⭐️ 法定基準値の40倍という驚愕の数値

 

イギリスの非営利団体「Pesticide Action Network UK(PAN UK)」、「Women’s Environmental Network」、「Pesticide Collaboration」による共同調査で、衝撃的な事実が判明しました。

 

 

 

有名メーカーのタンポンから、発がん性が指摘される農薬「グリホサート」が、飲料水の法定基準値の40倍という高濃度で検出されたのです。

 

 

この数値がどれほど異常かを理解するために、身近な例で考えてみましょう。もしもあなたが毎日飲む水道水に、基準値の40倍の有害物質が含まれていたら、おそらく誰もその水を飲もうとは思わないでしょう。ところが、私たちは知らず知らずのうちに、それと同等かそれ以上に危険な物質を、最も敏感な体の部位から吸収している可能性があるのです。

 

参考記事

・『Tampons sold in UK contain pesticide at levels far above drinking water safety limits』Environmental Health news, May 29, 2025

 

 

⭐️「世界最悪の除草剤」グリホサートの正体

 

グリホサートは、世界で最も広く使用されている除草剤です。農作物の雑草を枯らすために開発されたこの化学物質は、まさに「植物の生命を奪う毒」として機能します。

 

 

 

2015年、世界保健機関(WHO)はグリホサートを「おそらく発がん性がある」物質として分類しました。これは、科学的証拠に基づいて、この物質が人間の健康に深刻な脅威をもたらす可能性があることを意味しています。

 

 

アメリカでは、グリホサートが原因でがんを発症したと主張する人々が、製造企業を相手取って次々と訴訟を起こしています。これらの訴訟は、単なる杞憂ではなく、実際に健康被害を受けた人々の切実な叫びです。

 

 

 

⭐️なぜ膣からの吸収が特に危険なのか

 

ここで重要なのは、化学物質の「吸収経路」の違いです。食べ物や飲み物を通じて体内に入った有害物質は、まず胃や腸で消化され、その後肝臓という「体の解毒工場」を通過します。肝臓は、有害物質を中和し、体外に排出する重要な役割を果たしているのです。

 

 

 

しかし、膣から吸収された化学物質は、この自然の防御システムを完全に迂回します。まるで「高速道路の料金所をスルーパスで通過する車」のように、有害物質は肝臓による解毒処理を受けることなく、直接血流に流れ込んでしまうのです。

 

 

 

これは、同じ量の有害物質であっても、膣からの吸収の方がはるかに危険であることを意味します。

 

 

⭐️ 「安全基準」の盲点

 

現在の安全基準は、主に口からの摂取を前提として設定されています。しかし、膣を通じた化学物質の吸収に関しては、明確な安全基準が存在しないのが現状です。

 

これは、まるで「陸上の交通ルールしかない状況で、空中や海中の交通を管理しようとしている」ようなものです。吸収経路が根本的に異なるにも関わらず、同じ基準を適用することの危険性が浮き彫りになっています。

 

 

 

⭐️ 見えない汚染の連鎖

 

調査報告書によると、「サプライチェーンのどこかで綿にグリホサートが使われていた可能性」が指摘されています。これは、綿花の栽培から製品の完成まで、複雑な工程のどこかで汚染が発生していることを意味します。

 

 

 

消費者である私たちには、その綿がどこで栽培され、どのような処理を受けたのかを知る術がありません。まるで「ブラックボックス」のような製造過程の中で、私たちの健康に関わる重要な情報が隠されているのです。

 

 

⭐️科学的根拠に基づく懸念

 

近年の研究では、生理用品に含まれる化学物質への曝露と健康リスクの関連性について、以下のような科学的知見が蓄積されています。

 

 

 

*膣上皮の透過性に関する研究では、膣粘膜が他の皮膚組織と比較して化学物質を吸収しやすい特性を持つことが示されています。

 

 

*内分泌かく乱物質(グリホサートのエストロゲン作用)の影響に関する研究では、微量でも長期間の曝露が生殖系や内分泌系に深刻な影響を与える可能性が指摘されています。

 

 

*グリホサートの発がん性については、複数の疫学研究で非ホジキンリンパ腫との関連性が報告されています。

 

 

参考文献

・Van der Merwe, D., et al. (2022). “Vaginal drug delivery: physiological approach.” International Journal of Pharmaceutics, 611, 121367.

 

・State of the Science of Endocrine Disruptors. Environ Health Perspect. 2013 Apr 1;121(4):a107.

 

・Exposure to glyphosate-based herbicides and risk for non-Hodgkin lymphoma: A meta-analysis and supporting evidence.. Mutat Res Rev Mutat Res. 2019 Jul-Sep:781:186-206.

 

 

 

⭐️ 私たちにできること

 

これは生理用品に限った問題ではありません。綿花を使った製品全般だけでなく、同じくグリホサートが使用されている大豆などの植物油脂(調理油)やそれを使った加工食品も同じ問題を抱えています。

 

 

 

この問題に対して、私たちは決して無力ではありません。情報収集の徹底し、代替製品の検討をしていきましょう。またグリホサート汚染の可能性のある植物油脂やブドウ糖果糖液糖などを使用した加工食品にも留意していきましょう。

 

 

 

消費者の意識の高まりこそが、現代社会を変える大きな礎(いしずえ)となるのです。

 

 

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