『歯磨き粉のフッ素は安全か?〜リアルサイエンスシリーズ』
みなさんは毎日使っている歯磨き粉が、実は静かに健康を蝕んでいるかもしれないことをご存知ですか?
多くの歯科医師が「安全」と主張する無機フッ素化合物の真実に、リアルサイエンスが衝撃的な警鐘を鳴らしています。
以下はパレオ協会会員さまからのご質問と私の回答です。
(ご質問)
いつも貴重な情報有難うございます。
歯磨き粉に入っているフッ素は、フッ化ナトリウムなどの無機フッ素化合物で、今問題となっている PFASは有機フッ素化合物です。
多くの歯科医の見解は、無機フッ素化合物は、自然界に存在するものであり、人体にも含まれる元素で、日本人はむしろ無機フッ素が不足気味であり、歯磨き粉程度の摂取は問題ないとの意見がありますが、この点に関し、先生のご意見をお伺いできればと思います。
(回答)
フッ素の二つの顔:無機vs有機
・無機フッ素化合物とは、米国などの水道水に添加されているフッ化ナトリウム (NaF)、モノフルオロリン酸ナトリウム、フッ化第一スズ (SnF2)などの形態が代表的なものです。
・一方、有機フッ素化合物は、永遠の環境毒性物質であるピーファス(PFAS)がその代表です。
・近年、ピーファスの毒性報告が顕著になっていますが、それによって無機フッ素化合物の毒性が薄らぐことはありません。
最新の研究が明かす衝撃の事実
・2024年の無機フッ素(飲料水に添加)の系統的総説およびメタ解析では、子どもにおいて飲料水に含まれる無機フッ素が甲状腺ホルモン低下を引き起こすことが明確に示されています。2022年の観察研究では、フッ素を水道水に添加した地域は、添加していない地域と比較して2倍の甲状腺機能低下症の発症率を示しています。水道水中のフッ素濃度が0.5 mg/L以下でも甲状腺機能低下が健常人にも発生します。
参考文献
・Does fluoride exposure affect thyroid function? A systematic review and dose-response meta-analysis. Environ Res. 2024 Feb 1:242:117759.
・Is water fluoridation correlated with hypothyroidism? Journal of Education, Health and Sport. 2022;12(7):121-126.
・Thyroid dysfunction associated with excess fluoride intakes Scope for primary prevention. Thyroid Research and Practice 12(2):p 50-56, May–Aug 2015.
・
甲状腺機能低下の恐ろしい連鎖
・無機フッ素化合物は、水に溶けてフッ素イオンになります。このフッ素イオンは、甲状腺ホルモン合成に必要な同じハロゲンであるヨウ素をブロックするため、甲状腺ホルモン低下による甲状腺機能低下症が必然的に発生します。
・甲状腺機能は糖のエネルギー代謝のマスターホルモンであり、その低下は長期的にあらゆる病態を招く主因となります。したがって、歯科医の「無機フッ素化合物は安全である」という主張は直ちに却下されます。
歯科医師の「安全神話」を覆す
「無機フッ素化合物は安全」という歯科医師の主張は、リアルサイエンスによって完全に否定されています。あなたの健康を守るためには、この情報を真剣に受け止める必要があります。
歯磨き程度と思われるかも知れませんが、毎日の累積効果(およびPFASの暴露も相乗効果を持つ)が長期的な心身の健康リスクにつながる可能性があるのです。