先日、大地再生の矢野さん(植生を熟知されています)との会話の中で、植物と同じく動物も太陽光からエネルギーを産生することをお伝えしたところ、「光合成という概念が根本的に変わる」と大変驚かれていました。
現代サイエンスの世界では、光合成といえば植物の営みと限定し、それには葉緑体が必要という“刷り込み”があります。
その典型例が最新の実験結果報告にありましたので、掲載いたします。
(転載開始)
植物が光をあびて、酸素や糖分をつくりだす光合成。この反応の一部を動物の細胞でも再現できることを、東京大や理化学研究所などの研究チームがハムスター由来の細胞を使った実験で証明した(Incorporation of photosynthetically active algal chloroplasts in cultured mammalian cells towards photosynthesis in animals. Proc. Jpn. Acad., Ser. B, https://doi.org/10.2183/pjab.100.035)。植物の特徴を持った動物細胞をつくり、ミニ臓器(オルガノイド)の作製などに役立てたいという。
東大の松永幸大(さちひろ)教授(分子遺伝学)らは、藻類を食べて葉緑体を取りこみ、光合成による糖などの栄養を得ているウミウシの仲間に着目。哺乳類の細胞に葉緑体を取り込ませて同様の働きを再現できるか実験した。
チームはハムスター由来の細胞を特定の環境で培養。藻類由来の葉緑体と混ぜ合わせたところ、細胞が葉緑体をのみ込んだ。細胞は最大で45個の葉緑体を取り込み、少なくとも2日ほどは分解が進まずに葉緑体の形が保たれていた。
細胞に光を当てたところ、光合成の初期反応が起きていることを示す蛍光反応も確認できた。水分子が分解され、酸素が生じているとみられるという(『動物の細胞も光合成できる?ハムスター由来に葉緑体移植、反応を再現』 朝日新聞デジタル、10/31(木))
(転載終了)
この記事を読んだときに、研究者たちが大きな勘違いをしていることがすぐに分かりました。
動物が光合成と同じく、太陽光からエネルギーや生体物質を産生する「場」は、葉緑体ではありません。
太陽光からエネルギーや生体分子を産生する「場」は、私たちの体内(細胞内)の「水」です。
私たち生命体の質の高い「水」は、太陽光からエネルギーを作る過程で、酸素も作り出します(これを「水呼吸」といいます)。
この全体の営みを「太陽のエネルギー代謝」と分かりやすく説明しています。
リーキーガットやプーファという言葉や概念を導入した当初は、最初は無視され、その後猛烈な反対に遭いました。そして10年前後で「そんなことは誰でも知っている」「自分こそは他の誰々からこのことを学んだ」と主張するユーチューバー人間が雨後の筍のように輩出されていきます(「糖のエネルギー代謝」については、いまだに猛烈な反対に遭っている段階)。
この「太陽のエネルギー代謝」という言葉・概念も同じ経過を辿って10年後くらいには多くの人にも知られることになるでしょう。
1週間後の11月8日の水の講座にご参加される皆様には、10年早くさきがけて生命の真理を知って頂くことになります。
この太陽のエネルギー代謝によるエネルギー産生は、私たちが食べ物から得る「糖のエネルギー代謝」によるエネルギーよりもはるかに膨大です。
その太陽のエネルギー代謝の鍵を担うのは、葉緑体やミトコンドリアではなく、私たち生命体を成り立たせている質の高い「水」です。
私の祖父母は80歳後半で亡くなりましたが、その直前まで屋根に登って作業をするくらい足腰もしっかりし、元気でした。
昔の人が現代と比べて低栄養にも関わらず、高齢になっても元気であったのは、屋外で野良仕事をし(太陽光を浴びる)、山水(「質」の高い水です😃)を飲んでいたからです(^_−)−☆。