昨日たまたま2006年放送の『どうぶつ奇想天外!』の中で、“毒を持つサル” というタイトルの再放送を見て、釘付けになりました。
東アフリカのタンザニアの東の沖に浮かぶ 「ザンジバル島」 というところに、“ザンジバル・アカコロブス” というサルが生息しています。
サルはヒトと同じように通常雑食ですが、このサルは一日のほとんどを緑の葉っぱや熟していない青い果物を食べて暮らしています。
もちろん、緑の葉っぱや熟していない青い果物は、渋みや苦味をもたらす毒性物質が豊富ですので、なぜこのような質の悪い食べ物を主食にしているのか不思議でした。
どうもこのサルたちは、この小さな島でサバイバルの過程で、他の動物が好まない木の葉や、まだ熟していない果実を食べる道を選んだのではないかと推測されています。
そして、わたしがこの放送に釘付けになったのは、このサルたちが落雷で焼け焦げた木の炭を、頻繁に食べている姿でした。
これは、炭の構造と誘電場が、毒性物質を吸着する役割を持つからだとすぐに分かりました(伝統医療でも、強力な抗ガン作用を持つ物質が炭と同じ役割をしています(^_−)−☆)。
ただし、炭自体は栄養もないものですので、子供が食べようとすると親ザルは叱って炭を遠ざけていました。
このサルたちは、毒性物質が多い青(緑)の植物ばかりを食べているので、体内に毒が蓄積しています。
それで、現地の人の話では、そのサルの肉を食べた犬は死ぬという噂が紹介されていました。
「毒を持つサルがいる」という話ではなく、単に毒を食べ過ぎて、体内に蓄積しているだけです。
この事実は、わたしたちの健康を考える上で非常に役立ちます。
草食動物は、青物の植物を食べても、それに含まれる毒性物質をデトックスできるシステムを持っています。
残念ながら、わたしたち哺乳類は、植物を食べてそれに含まれるデトックスできるシステムを持ち合わせていません。
したがって、植物の毒物をデトックスができる草食動物の産物を食べることになります。
今回の放送では、サルのような哺乳類でも毒性物質満載の青物の植物や果実を主食にした場合、定期的にデトックスすれば、成長や繁殖は不可能になってもサバイバルはできるということを示しています。
これから“彼ら”によって世界が無理やり動乱期に突入させられます。
わたしたちが食べるものがなくなった場合に、植物を食べながらも、炭を食べることで一時凌ぎとして命をつなげることができるかも知れません(あくまでも一時凌ぎですが)。
『どうぶつ奇想天外!』は、自然観察の一つとして非常に興味深い番組でした(^_−)−☆。