20世紀という時代を描いた人物の一人に、ロシアのソルジェニーツィン(Alexandr Solzhenitsyn)という作家がいます。
彼は祖国ロシアを滅ぼした“彼ら”に対してロシアの民族主義を唱えたポピュリストの一人です。
彼の本にある有名な一節があります。
「彼らが嘘をついていることを私たちは知っているし、彼らも私たちがそれを知っていることを知っている。そして彼らが嘘をついていることを私たちが知っていることを彼らも知っているが、それでも彼らは嘘をつき続けている。」 – アレクサンドル・ソルジェニーツィン『収容所群島』
(‘We know they are lying, they know they are lying, they know we know they are lying, we know they know we know they are lying, but they are still lying.” Alexandr Solzhenitsyn The Gulag Archipelago)
20世紀では、まだ“彼ら”の嘘を大衆の一部は知っている時代だったのかも知れません。
しかし、インターネットや携帯が発達した21世紀に入ると、その様相が激変します。
現代社会では、
『彼らが嘘をついていることを私たちは知らないし、彼らも私たちがそれを知らないことを知っている。そして彼らが嘘をついていることを私たちが知らないことを彼らも知っていて、安心して彼らは嘘をつき続けている。』
という状況に陥っています。
“彼ら”が私たちに見せるサイエンスや歴史も全部嘘の塊です。
現代社会は、残念ながら、わたしたちの知能・知恵の両方ともかなり後退している時代です。
まずは“彼ら”が嘘をついていることを知るという「インテリジェンス(知能、悪知恵ともいう)」を回復することから始める必要があるとウエルネスラジオでもお伝えしています。
その上で、自然の法則を俯瞰して、日常の生活に必要な本当の知恵を蓄えていくことが必要になります(^_−)−☆。