テレビや新聞・雑誌と実際は何も変わらないインターネット記事。
最近、『炭水化物を毎日食べるほうが長生きする…管理栄養士が「100歳まで歩きたいなら糖質制限はやるな」と警告するワケ』(プレジデントオンライン 1/30(火))と題する記事が流されています。
ようやく、エビデンスを一般の方にも知らせる内容と思いきや管理栄養士の名前を借りて、その体験談を書いただけのものでした。
つまり、エビデンスはゼロ。
メディアが誘導したいことだけが書かれているだけです。
これでは、インターネット記事に頻出している著名人?たちのご意見(もちろん権力者の意向に沿っています(^_−)−☆)と何も変わりません(最近、ようやく内閣官房機密費とご意見番の著名人との関係に触れられるようになりました)。
その体験談記事の内容を一部掲載いたします。
(掲載開始)
健啖家は、一朝一夕にして成らず。すこやかな食習慣の賜物なのです。
ところが最近、健康を守ろうと思ってしている食生活が「偏食」に傾き、栄養が偏ってしまう状態をまねいている中高年が増えています。
とりわけ目立つのは「タンパク質のとりすぎ」と「糖質の控えすぎ」の重なり。
この困った現象は、次のような情報がマスコミなどからたくさん発信されることで、みなさんの記憶に刻まれていることが原因のようです。
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・中高年になっても筋肉を維持するために「タンパク質」をとらなければいけない。
・糖質をとりすぎている人が多く、肥満の原因になっている。
・糖質のとりすぎで起こる「糖化」「炎症」は多くの病気の原因になっているので、糖質を控えたほうがいい。
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確かに、それぞれの理屈は間違いではありません。こうした情報が盛んに報道される背景にも、理解できる面はあります。
しかし、これらの理屈だけに着目し、タンパク質ばかり食べすぎ、糖質を控えすぎてしまう人が増え、偏食になって、体調に影響が出ています。
そのような食べ方では結果として、期待した「筋肉アップ」や「健康」にはつながらないことがあるとは知られないまま、「タンパク質増」「糖質オフ」だけが知れ渡っているのです。
(掲載終了)
世界の動物性食品の供給が絞られている中、ましてや世界においても国民の窮乏が著しく進行している日本で「タンパク質の摂り過ぎ」が起こることなどまずないでしょう。
高価な良質な肉や乳製品を入手できるのは、富裕層に限られます。
この記事では、驚くことに、エビデンスとは正反対のことを堂々と根拠なしに「それぞれの理屈は間違いではありません」と書かせています。
「糖質で太る」や「糖質摂取で病気になる」などのエビデンスと正反対の“思想”、“信念”は、メディアが今まで散々書き散らしてきたことです。
したがって、自分たちがやってきたことをうまく擁護しながら、「糖質制限過剰も良くない」という方向へ誘導している“姑息さ”が透けて見えます。
メディアは、すでに「糖質制限」では大衆の耳目を引くことができなくなっています。
そこで、今度は「過剰な糖質制限は問題である」という方向へスゥイング(振れる)しているのです。
メディアの仕事とは、権力者の意向を汲んで、「大衆を誤誘導(mislead)すること」です。
そのために、メディアは「流行」を創作します。
一般の人は、メディアが次から次へと創作する「流行」に乗せられているだけです。
残念ながら、私がお伝えしている内容をよく「情報」と勘違いしている方がおられます。
情報とファクト、エビデンスの違いは、何でしょうか?
情報とは「流行」によって振り子のように振れる泡沫(ほうまつ)のようなものです。
ファクト、エビデンスは、たとえ私たちの生命が途絶えても、残るものです(^_−)−☆。