「砂糖摂取で太る」という刷り込みは、今のところ日本でも大成功を収めています。
砂糖悪玉説を流布し続ける人たち(権力者の走狗)は、自分たちにとって都合の悪いエビデンスを無視する傾向があることをお伝えしてきました。
彼らの無視する重要なエビデンスの一つに、「砂糖―肥満パラドックス(sugar-obesity ‘paradox’)」というものがあります。
砂糖や砂糖入りのドリンクが肥満の原因であれば、その摂取量が減少すれば、肥満や糖尿病も減少していくはずです。
ところが、砂糖や砂糖入りのドリンクの摂取量が減少しているのにも関わらず、肥満や糖尿病といったメタボリック・シンドロームが増加しているという“パラドックス(矛盾、逆説)”が起こっています。
そのパラドックスの実例、エビデンスをご紹介していきましょう。
オーストラリアでは、1961~2013年まで、砂糖摂取量が13%低下しているにも関わらず、肥満が450%(1960s~2015)も急増しています(Declining consumption of added sugars and sugar-sweetened beverages in Australia:.a challenge for obesity prevention. Am J Clin Nutr. 2017 Apr;105(4):854-863)(FAO. 2019. Food Balance Sheets. Food and Agricultural Organization of the United Nations.)。
イギリスでも、1961~2016年まで、砂糖摂取量が20%低下しているにも関わらず、肥満が400%(1960s~2016)も急増しています(OECD. 2017. Obesity Update 2017. Organisation for Economic Co-operation and Development)(FAO. 2019. Food Balance Sheets. Food and Agricultural Organization of the United Nations.)。
米国においても同様で、1999~2018年まで、砂糖摂取量が18.2%低下しているにも関わらず、肥満が39%、重症の肥満が95.7%、そして糖尿病も36.8%も急増しています(Hales, C. M., M. D. Carroll, C. D. Fryar, and C. L. Ogden. 2020. Prevalence of obesity and severe obesity among adults: United States, 2017–2018. Centers for Disease Prevention and Control, National Center for Health Statistics.)(Fryar, C. D., M. D. Carroll, and C. L. Ogden. 2018. Prevalence of over- weight, obesity, and severe obesity among adults aged 20 and over: United States, 1960–1962 through 2015–2016. Centers for Disease Control and Prevention.)。
逆にスイスでは、1961~2013年まで、砂糖摂取量が13%アップしています。
しかし、スイスはその間も世界でも最も肥満が少ない状態をキープしていますOECD. 2017. Obesity Update 2017. Organisation for Economic Co-operation and Development)(FAO. 2019. Food Balance Sheets. Food and Agricultural Organization of the United Nations.)。
以上のエビデンスからも、砂糖や砂糖入りのドリンクが肥満や糖尿病の原因であるという話は、ファクト(事実)やエビデンスとは正反対であることがお分かりになるはずです。
また、肥満の原因が砂糖ではなく、他の要因(これはプーファが主体です(^_−)−☆)であることも示唆されています。
少なくとも砂糖悪玉説に固執する人たちは、これらのエビデンスを直視する必要があります(^_−)−☆。