2022年から東京都の横田基地に隣接する多摩地区の住民の血液から、永遠の毒性物質である有機フッ素化合物「ピーファス(PFAS)」が検出されています。
ピーファス(PFAS)は、エストロゲン作用物質であり、発がんおよび催奇形性物質であることは、繰り返し過去記事でもお伝えしてきました。
今月の6日に、住民グループ「多摩地域のピーファス(PFAS)汚染を明らかにする会」が、国分寺市や立川市など多摩地域に住むボランティア650人を対象に実施した血液検査の最終報告が出ました。
全員の血液中にピーファス(PFAS)が認められました。
そのうち約半数は、米国の基準値をはるかに超える高濃度が検出されたようです。
これらの住民のフォローアップ(経過観察)の報告は、♨️権力者たちに握りつぶされるでしょう。
環境中や生命体の中で代謝・分解不可能なピーファス(PFAS)は、すでに世界中で汚染拡大しています。
世界中の水が「ダーク・ウオーター(dark water)化」しているのです。
これまでピーファス(PFAS)はエストロゲン作用および甲状腺機能低下作用によって免疫抑制・発ガン作用・発達障害作用(これらの作用は別々のものではなく、一つのもの、つまり糖のエネルギー代謝障害作用である)をもたらすことは、現代医学でさえ明らかにしてきました。
ピーファス(PFAS)は、糖質制限と同じく、ガンや慢性病の原因である「メタボリック・スイッチ」(糖のエネルギー代謝から脂肪のエネルギー代謝へスイッチ)を引き起こす毒性物質です(How the Structure of Per- and Polyfluoroalkyl Substances (PFAS) Influences Their Binding Potency to the Peroxisome Proliferator-Activated and Thyroid Hormone Receptors—An In Silico Screening Study. Molecules 2023, 28(2), 479)(Perfluoroalkyl Acid Binding with Peroxisome Proliferator-Activated Receptors α, γ, and δ, and Fatty Acid Binding Proteins by Equilibrium Dialysis with a Comparison of Methods. Toxics 2021, 9(3), 45)。
最新の研究では、妊婦がピーファス(PFAS)に暴露することで、胎児にも肥満や糖尿病などのメタボリック・シンドロームになることが指摘されています(Associations of gestational perfluoroalkyl substances exposure with early childhood BMI Z-scores and risk of overweight/obesity: results from the ECHO cohorts. Environmental Health Perspectives 131(6) June 2023)(Effect of perfluoroalkyl exposure in pregnancy and infancy on intrauterine and childhood growth and anthropometry. Sub study from COPSAC2010 birth cohort. eBioMedicine. 2022 Sep; 83: 104236)。
しかし、なぜ東京都の半分を占める地域で、これほどの高い濃度のピーファス(PFAS)が検出されたのでしょうか?
2023年1月3日の東京新聞(web) によると、「米軍横田基地(福生市など)内で、長年にわたり大量のPFASを含む泡消火剤が土壌に漏出したと英国人ジャーナリストが報道し、関連が疑われている。神奈川県や沖縄県内の米軍基地内や周辺でも、高濃度での検出が相次いで発覚している」(『発がん性疑い「PFAS」汚染が広範囲に 取水停止の井戸34本、東京・多摩地域 米軍基地関連疑い』2023年1月3日)とあります。
横田基地から漏出したピーファス(PFAS)が周辺の土壌に染み込み、それが井戸水や水道水に混入したという経路が最もリーゾナブルな汚染経路になります。
しかし、日米地位協定(奴隷協定)があるために、独立国家ではない日本が独自に米軍基地を調べることはできません。
残念ながら、主権のない国家では、何をされても泣き寝入りしかできないのです。
私たちができることは、早く米軍を撤退させることと、日本が独立国家になるようにしぶとく♨️権力者に交渉していくこと以外にはありません。
この現実を改めて思い知らせ、眠りこける日本人に覚醒を促してくれたのが、奇しくも永遠の毒性物質だったのではないでしょうか(^_−)−☆。