日本では、100%のフルーツジュースといえば、ほとんどは濃縮還元という手法を用いたフェイクジュースです。
しかし、海外に行くと、欧米人の行くようなスーパーでは、濃縮還元ではない100%フレッシュジュースが、ボトル詰になって陳列してあります。
私も一時期、濃縮還元でないのであればとこの100%オレンジジュースを飲んでいたことがあります。
しかし、店頭で実際にオレンジを搾ったジュースとは、似ても似つかない(全然違う)人工的な味でした。
やはり、本当の搾ったフレッシュジュースを飲めば、とても飲めるものではありません。
さて、コカコーラ社が販売している100%オレンジジュースになんと永遠の毒性物質として名高いフッ素化合物「ピーファス(PFAS(per- and polyfluoralkyl substances))」が混入していることで、米国で集団訴訟になったことが話題となっています(『Coca-Cola sued over claims its ‘all-natural’ Simply Orange Juice has high levels of toxic forever chemicals』MailOnline , 20 January 2023)。
このコカコーラ社のオレンジジュースのサイトをみると、なんと「100%オレンジの搾りたてのもので、濃縮還元ではない。人工甘味料などの添加物も一斉ないそのままのジュース(’all-natural’ Simply Orange Juice)」と喧伝してあります(https://www.coca-cola.ca/brands/simply#:~:text=Simply%20Orange%C2%AE%20With%20Pulp&text=It’s%20made%20with%20100%25%20pure,never%20sweetened%20and%20never%20concentrated.)。
「ピーファス(PFAS)」は、過去記事でもお伝えしたように、発ガン性、催奇形性を持つ物質で、環境においても分解されずに堆積していく永遠の環境毒です(Exploring Potential Carcinogenic Activity of Per- and Polyfluorinated Alkyl Substances Utilizing High-Throughput Toxicity Screening Data. Int J Toxicol. 2021 Jul-Aug;40(4):355-366)( Per- and Polyfluoroalkyl Substance Toxicity and Human Health Review: Current State of Knowledge and Strategies for Informing Future Research. Environ Toxicol Chem. 2021 Mar; 40(3): 606–630)( Risk of Cancer in a Community Exposed to Per- and Poly-Fluoroalkyl Substances.Environ Health Insights. 2022 Feb 11;16:11786302221076707.)( Author Response: Risk of Cancer in a Community Exposure to Per- and Poly-Fluoroalkyl Substances. Environ Health Insights. 2022; 16: 11786302221112920)( Toward a Mechanistic Understanding of Poly- and Perfluoroalkylated Substances and Cancer. Cancers (Basel). 2022 Jun 14;14(12):2919)。
この永遠の毒性物質が、なんとこの100%フレッシュジュースに基準上限の100倍以上の濃度で検出されたといいます。
現在のところ、どのようにしてこれだけの高濃度のフッ素毒性物質が混入したかは、明らかにされていません。
本当のフルーツを搾ったジュースとの味の違いは、このような毒性物質の混入にあったのかも知れません。
そもそも、搾りたてのフレッシュジュースは、冷蔵庫で置いておくと、数日で分離します。上層が水成分で、下層が果実成分です。
数日放置しておくと、今度は発酵が始まります(アルコール臭がしてくる)。
スーパーの100%ジュースにこれらの現象が認められないこと自体が不思議です。
おそらく添加物なしと言いながら、様々な加工がなされているのでしょう。
私がしばらくの間飲んだオレンジジュースは、コカコーラ社のものではありませんでしたが、味の違いがそれを証明しています。
フッ素毒性物質の汚染は、パッケージなのか、それとも製造過程(テフロン加工のラインあるいはピーファス汚染のある水の使用など)でなのか判然としませんが、たとえ濃縮還元ではない100%フレッシュジュースであっても、大量生産品を安易に信じることに警鐘を鳴らずニュースでした。
最近は、オレンジそのものを自動販売機に入れて、それを購入時に搾るジュースも出ています。
農薬や防カビ剤が噴霧されているオレンジであれば、それらはそのままジュースに混入するため、この自動販売機のジュースは飲んだことがありせん。
ピーファス汚染のある地域で育ったフルーツには、どれだけのピーファスが果実に蓄積するのかも興味があるところです(^_−)−☆。