界面活性剤の少ない食器用洗剤でも、素手で食器を手洗いすると、かならず指の先端に切れ目(潰瘍)ができて、手荒れします。
冬場はとくに指の先端の切れ目に痛みが走るので、最近は使いたくなかったのですが、洗剤を使うときにはゴム手袋をするようになりました。
洗剤だけでなく、日本の水道に高濃度に含まれる塩素も手荒れの原因になっていると思います。
さて、慢性的な睡眠不足や心身が疲れ果てたときに、口腔内にできる口内炎や潰瘍。
口腔内は血流も多いため、口内炎の痛みがかなり強いです。
私もかつては、常習的に口内炎を起こしていました。
あるときから、パタリと口内炎の回数が劇的に少なくなりました。
もちろん、糖のエネルギー代謝が高まったことが最大の原因ですが、それ以外に思いつくものがあります。
それが歯磨き粉の成分です。
若いときは、歯磨き粉の成分など見たこともなかったので、市販(大量生産)のものを使っていました。
この市販のものに必ず含まれているのが、「ラウリル硫酸ナトリウム(sodium lauryl sulfate (SLS))」という界面活性剤です。
市販の洗剤、ハンドソープ、シャンプー、化粧品など日常用品にも必ず入っています。
2022年の研究では、ラウリル硫酸ナトリウム (SLS)の入った歯磨き粉で歯磨きしていると、口腔内(舌も含む)の粘膜がダメージを受けて、潰瘍、炎症(口内炎)を引き起こすことが明らかにされています(Side effects of sodium lauryl sulfate applied in toothpastes: A scoping review. Am J Dent. 2022 Apr;35(2):84-88)。
ラウリル硫酸ナトリウム (SLS)フリーの歯磨き粉では、口腔内潰瘍が減少することが示されています(Effect of sodium lauryl sulfate on recurrent aphthous stomatitis: A systematic review.J Oral Pathol Med. 2019 May;48(5):358-364)。
ラウリル硫酸ナトリウム (SLS)に代表される界面活性剤が、リーキーガットを引き起こすことを知り、歯磨き粉を変更したことが、私の口内炎の頻度を下げた可能性があります。
もちろん、歯磨き粉には、ラウリル硫酸ナトリウム (SLS)以外にもプロピレングリコール、フッ素、ナノシリカ、ナノチタン、カラギナンなどの口内炎を悪化させる毒性物質が入っています。
昔の日本人は塩で歯磨きをしていたようです(現代では「塩分悪玉説」に深く洗脳されているため、塩歯磨きを勧める歯科医はいません)。
歯磨き粉も含めてよく“泡立つ”製品は、粘膜障害に留意しましょう(^_−)−☆。