Book

『アクリル板の遮蔽と隔離:リアルサイエンスシリーズ』

 

まだ日本のレストランやホテルを含め、いたるところでアクリル板(plexiglass)による遮蔽が行われています。

 

アクリル板があると、会話が聞こえにくく、対面で話している感覚が薄れます。

 

 

先日も宿泊先のホテルの昼食会場で、テーブルにあったアクリル板を取り除こうとしたところ、スタッフに「テーブルの上には、アクリル板を置いておくことが決められていますので、動かさないで下さい」と言われたことには驚きました(もちろん、そのようなサイエンスおよび法的な根拠などありません)。

このアクリル板の遮蔽によってかえって感染が高まることは、昨年から指摘されていました。

 

学校の教室でもアクリル板なのどのプラスチック・バリアは、新型コロナ感染をかえって助長することが確かめられています(Household COVID-19 risk and in-person schooling Science. 2021 Jun 4;372(6546):1092-1097)。

 

なぜ空間に設置したバリアは、かえって感染症なる病態を加速させるのでしょうか?

 

これらのアクリル板に代表されるバリアは、空気の流れをブロックする作用があるために、換気を妨げることが感染という病態を助長する因子となっているからです(Weekly SARS-CoV-2 screening of asymptomatic kindergarten to grade 12 students and staff helps inform strategies for safer in-person learning. Cell Rep Med. 2021 Nov 16;2(11):100452)。

 

さらに、ウイルスと誤認されているエクソソームは、微小エアロゾルです。アクリル板などの遮蔽物を乗り越えて、5分以内には建物内の空気に混じることがわかっています(EMG: Role of screens and barriers in mitigating COVID-19 transmission, 1 July 2021)。

 

しかも、使い回しのアクリル板には、1日数回のアルコール消毒では除去できない多数のエクソソームやナノ粒子が付着しています。

 

したがって、アクリル板などのバリアは「百害あって一利なし」です。

 

いわゆる「隔離」は、このアクリル板とまったく同じ作用をもっています。

 

感染者や病態の人を隔離する方法は、“変異型祭り”が横行している現在では、まったく意味を持ちません。

実際に現代医学が得意とするコンピュータによるシュミレーションモデルでも、 隔離政策によってかえって感染やそれによる死亡率が高まる結果が出ています(Critical weaknesses in shielding strategies for COVID-19. PLOS Glob Public Health 2(4):e0000298. https://doi.org/10.1371/journal.pgph.0000298)。

 

マスク、アクリル板、隔離などに共通するものは何でしょうか?

 

それは、すべて「病原体仮説」に基づく机上の空論ということです。

 

外来の病原体が、感染症なる病態の主因とするフェイクサイエンスに基づくと、いつまでたっても徒労どころか、かえって状況を悪化させる惨事をもたらすことになるのです。

生命のフローと同じく、大気のフローを遮断すれば、生命体は死体(動的・静的平衡)となるのです(^_−)−☆。

関連記事

  1. 『カロリーゼロと血管障害!』

  2. 遺伝子編集はなぜヤバイのか?

  3. 『妊婦が毛染めをしてはいけない理由〜リアルサイエンスシリーズ』

  4. 『その使いまわしの油、大丈夫?』

  5. 『再生医療の鍵を握るのは糖のエネルギー代謝!』

  6. 『ロングコビット(コビット後遺症)とは何か?』

  7. 『砂糖悪玉説の根拠はない!〜リアルサイエンスシリーズ』

  8. 『感染症に有効なハーブとは?』