ロックフェラー財団の意向を受けたアンセル・キーズ(Ancel Keys)の虚偽やマクガバン報告などで、「飽和脂肪酸悪玉説」が流布され、プーファや穀物(後にGMOになる)が私たちの食卓に並ぶようになりました(Re-evaluation of the traditional diet-heart hypothesis: analysis of Recovered data from Minnesota Coronary Experiment (1968-73). BMJ. (2016) 353:i1246)(Estimation of contribution of changes in classic risk factors to trends in coronary-event rates across the WHO MONICA Project populations. Lancet. (2000) 355:675–87)(The anti-coronary club. A dietary approach to the prevention of coronary heart disease–a seven-year report. Am J Public Health Nations Health. (1966) 56:299–31)。
1800年以降、心臓血管疾患や癌などの慢性病が急増した背景に、本当に動物性食品に代表される飽和脂肪酸の摂取増加があったのでしょうか?
米国農務省(USDA)などの1800~2000年のデータからは、
・赤肉の消費:44%減少
・乳製品(生クリームなど)の消費:48%減少
(USDA National Nutrient Database for Standard Reference, Release 22. USDA National Nutrient Database for Standard Reference. ARS, USDA: Nutrient Data Laboratory, Beltsville Human Nutrition Research Center; (2007))
2000~2010年のデータからは、
・ラードの消費:78%減少
・バターの消費:68%減少
・マーガリンの消費:192%増加
・ショートニングの消費:91%増加
・植物油脂の消費:329%増加
心臓血管疾患や癌などの慢性病の増加は、飽和脂肪酸(バターなどの動物性製品)の減少および植物油脂や加工油脂の急増と相関しているのです(Divergent trends in obesity and fat intake patterns: the American paradox. Am J Med. (1997) 102:259–64)。
1909年から現在に至るまで、飽和脂肪酸摂取量の顕著な低下が認められる一方で、プーファ(多価不飽和脂肪酸)、一価不飽和脂肪酸の摂取は10倍以上になっています。
さらに、遺伝子組み替えのコーン(グリフォサート汚染)から加工した果糖ブドウ糖液糖(HFCS)の消費が3倍に急増しています。
つまり、近年の様々な慢性病の急増は、プーファやGMO摂取の急増とリンクしているということが誰の目で見ても明らかです。
これらのエビデンスが示す事実と現代医学や栄養学が流布する仮説が真逆になっていることは冷静に俯瞰すれば分かります(^_−)−☆。