主要医学雑誌に掲載される医学論文の大半が信用ならないものであるということは拙著でもお伝えしましたが、今回のフェイクパンデミックでも見事に証明しています。
研究者たちが細胞〜動物実験や臨床実験を行って結果を解析したときに、資金を提供している政府当局(製薬会社の駒(^_−)−☆)や製薬会社の望むものと正反対になることが往々にあります。
この時に、政府当局や製薬会社から様々なプレッシャーがかけられているという実態の一部が『ネイチャー誌』などに公開されています(Daily briefing: Health researchers report pressure to suppress results. Nature. 2021 Aug 19. doi: 10.1038/d41586-021-02296-x)(“He who pays the piper calls the tune”: Researcher experiences of funder suppression of health behaviour intervention trial findings. PLoS One. 2021; 16(8): e0255704)。
その圧力には、
・論文公表を遅らせる
・論文の結果を書き換える
・研究そのもののデザイン、方法や解析方法を変更する
・論文をプレプリントまでにして、論文査読に回さない(正式に論文掲載させない)
・研究者を貶める(研究者としての生命線を奪う)
・・・・・・etc.
などあらゆる手法を使って、権力者に仕える当局や製薬会社はアジェンダと金儲けを貫こうとします。
私はこのことを、身をもって学んでいるので、「プレプリント(正式採用された論文ではない)だから信用ならない」という専門家たちのSNSの発言は、真実に目をつむる“悪”に加担する行為としか映りません(問題にすべきは論文の内容であって、出版形式ではない(^_−)−☆)。
先日お伝えしたファイザーの臨床試験(フェーズ3)6ヶ月後のデータも(実質的には4ヶ月後までのデータしかない)もっと早く公開できるはずのものです(全く遺伝子枠●●のメリットなし)。
これも正式承認の過程に影響しないように、公開時期を操作したとしか思えません。
欧米の研究論文もこのような様子ですが、その他の国からの研究論文も目も当てられない状況です。
それが端的に現れている例が報告されています。
『Anaesthesia』という主に麻酔に関する医学雑誌に投稿された論文を解析した結果が非常に興味深いものでした(Hundreds of thousands of zombie randomised trials circulate among us. Anaesthesia 2021, 76, 444–447)。
エジプトで100% (7/7); イランで75% (3/ 4); インドで54% (7/13); 中国で46% (22/48); トルコで40% (2/5); 韓国で25% (5/20); and 日本で18% (2/11) の論文が、データ操作した偽りの論文であったり、そもそも施行さえなされていない臨床研究(存在しない研究者の名前で提出された、創作臨床研究論文)といういわゆる“ゾンビ論文”であったりすることが判明しています。
この数字は、その国の国民の信用度を反映しているような気がします(私は個人的にエジプト人、中国人、韓国人に騙された経験がありますが、エジプトが最も強烈でした(^_−)−☆)。
今やゾンビまで登場する医学研究論文。
今回の信用失墜は、それを専門家や大衆レベルまで知らしめることになったと思います(^_−)−☆。