過去記事や拙著でもお伝えしたように、2020年12月に米国食品医薬品局(FDA)がファイザーの遺伝子注射についての報告をまとめた資料が公開されています(Vaccines and Related Biological Products; Advisory Committee Meeting; FDA Briefing Document Pfizer-BioNTech COVID-19 Vaccine)。
この資料について、P42の「新型コロナウイルス感染が疑わしい事例(Suspected COVID-19 Cases)」の記載があります。この記載についての秀悦な記事が掲載されていましたので、その概要をまとめたいと思います(『The FDA cover-up that led to the approval of the Pfizer vaccine』 Jon Rappoport, May 25, 2021)。
「新型コロナウイルス感染が疑わしい事例(Suspected COVID-19 Cases)」とは、“症状は新型コロナウイルス感染症と一致するが、PCR検査では陽性と出なかった”というものです。
しかし、臨床試験の結果を分析する場合、この分類自体がおかしいということに気づかないといけません。
なぜなら、現代医学では、PCR検査が陰性であれば、それは新型コロナウイルス感染症ではないと診断しているからです。
症状が継続する場合は、繰り返しPCR検査して陽性か陰性かの判断で、新型コロナウイルス感染症かそうでないのかを確かめるはずです。
したがって、PCR陰性ならば、この疑わしき症例は、「新型コロナウイルス感染症なし」に分類されるものなのです。
ファイザーの臨床試験では、この「疑わしき症例」は3410例にものぼり、遺伝子ワクチン接種群は1594例、プラセボ群は1816例でした。
このうち、遺伝子注射2回接種7日以内の新型コロナウイルス感染症疑いの発症は、遺伝子注射群は409例、プラセボ群は 287例でした。
P224~25の表6,7には、遺伝子注射2回接種7日以内の新型コロナウイルス感染症の発症が記載されています。
この「新型コロナ感染が疑わしい事例」を入れると、この遺伝子注射とプラセボ(生理食塩水)の有意な差がなくなっていきます。
おそらく、この“疑わしい症例”というのは、PCR陽性と判明したものの、遺伝子注射の効果を最大限に膨らませるために、数字の調整に使用された分類なのでしょう。
製薬会社や政府当局は、これは遺伝子注射の副作用だと主張するとの予測を過去記事でもお伝えしましたが、もしそうだとしたら、“疑わしい症例”という分類は必要がありません。
その場合は、「新型コロナウイルス感染症なし」とすれば良いだけのことですから。
こういった細部に権力者たちの“無理強い”や“焦り”の綻びが出てくるものなのです(^_−)−☆。