『遺伝子操作がフェイクサイエンスである理由』

 

フロリダにおいて、遺伝子操作した蚊(GE mosquitoes, GMO Mosquitoes)1万四千匹が自然界に放たれたようです(『Florida Keys Mosquito Control District and Oxitec Announce Site Participation for Florida Keys Pilot Project to Combat Disease Transmitting Mosquito』Oxitec, 23 APRIL 2021)。

 

このGEモスキートは人の吸血をしないオスで、メスとの間にもうけた子供は幼虫の段階で死滅するように遺伝子操作をしているとしています。

 

これで自然界の蚊を撲滅することができる・・・・・

 

本当でしょうか?

 

この悪魔の所業(バイオ会社の単なる金儲け)をリアルサイエンスでみていきましょう。

 

遺伝子というものは、単なる設計図であり、それ自体にあまり意味はありません。

 

遺伝子のスイッチは環境によって左右されるので、どのように遺伝子が発現して、蚊が変化していくのかは誰にも分かりません(iPS細胞などの幹細胞と同じです(^_−)−☆)。

 

野に放たれたGEモスキートは、吸血するタイプに変化する可能性が十分あります。

 

もちろん、メスとの間に生まれた子供が死滅しない可能性もあります。

 

そして、拙著『ウイルスは存在しない』で詳述した「遺伝子の水平移動(horizontal transfer, transgenesis)」という現象が生命体には認められています。

 

野生の蚊とGEモスキートの間で、遺伝子が水平移動すれば、予想もつかないハイブリッドの蚊が誕生します(Transgenic Aedes aegypti mosquitoes transfer genes into a natural population, Sci Rep. 2019: 1–6)。

先日お伝えした、新型コロナ遺伝子ワクチンによる異種遺伝子と私たちの細胞の遺伝子のハイブリッドが形成されるのと同じです。

 

これが従来の殺虫剤も効かないモンスターモスキートになる可能性や野生の蚊をかえって繁殖させる結果に終わることもあるのです(Effect of interruption of over-flooding releases of transgenic mosquitoes over wild population of Aedes aegypti: two case studies in Brazil., Entomol Exp Appl. 2017;164(3):327–339)。

 

 

グリホサート耐性の草がすぐに生えて、GM 作物の収量が減る現象が現実の結果なのです。

 

もちろん、GEモスキートに組み込まれた人工遺伝子が他の種に水平移動することも起こり得ます。

 

 

さらにGEモスキートで単一の種が絶滅を図って生物多様性を損なった場合に、自然界で他の種(他の種類の蚊)が繁殖したり、減少したりする影響も予測不可能です(What happens when we modify mosquitoes for disease prevention? A systematic review, Emerg Microbes Infect. 2020; 9(1): 348–365)。

 

人間の思考とはこの程度のものです(^_−)−☆。

 

人間の思考程度では、実際の自然界で最終的にどのような変化がおこるのかは解明不可能です。

自然界および生命現象は、遺伝子編集(操作)が拙著でお伝えしたようにフェイクサイエンスであることを証明してくれています(^_−)−☆。

 

 

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