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『ファスティングでお腹が出るのはなぜか?』

 

お腹が出てきて気になっているあなた。

 

一大決心して、ファスティングや糖質制限を厳格にやれば・・・・・

 

さらにお腹が出ることは間違いありません(^_−)−☆。

 

最新の研究で、1日おきにファスティングを行う「every-other-day fasting (EODF)」断食法では、逆にお腹が出ることが明らかにされています(Cell Rep. 2021 Mar 2;34(9):108804)。

 

過去記事で脂肪は二種類あることをお伝えしました。

 

白色脂肪と褐色脂肪です。

 

白色脂肪が増えると慢性病になりますが、その白色脂肪はさらに二種類にわかれます。

 

皮下脂肪と内臓脂肪です。

 

 

今回のファスティングでは、低血糖のため最初に体内の脂肪が分解(リポリシス)されますが、分解されるのは皮下脂肪のみです。

 

 

内臓脂肪は、低血糖(ファスティング)時にも分解されずに、むしろ脂肪を溜め込んで肥大していきます(脂肪新生増加)。

 

拙著『病はリポリシスから』で述べたように、皮下脂肪が分解されて、その余剰分は内臓脂肪に向かいます。

 

 

このようにファスティングで内臓脂肪は、脂肪分解されず、むしろ脂肪合成がアップし、皮下脂肪の余剰分も内臓脂肪に向かいます。

 

さらに筋肉も分解して糖に変換しないといけないため、筋肉量が低下します。

 

したがって、最も不健康な体型である、「四肢が細くて、お腹だけ出ている」という現代人、とくに現代日本人に多いパターンができあがるのです。

 

ちなみに今回の1日おきのファスティングでも、褐色脂肪は減少し、褐色脂肪の熱産生は低下します。

 

オメガ3とファスティングは同じ作用をするのです。

 

今回の研究の筆頭研究者も、間欠的断食(intermittent fasting)のプラクティショナーを長らくやっていたようですが、ファスティングの実践を止め、患者さんへのファスティングの指導もきっぱりと止めたようです。

 

 

痩せる(健康体になる、慢性病を自然治癒させる)のに、なぜファスティングや糖質制限あるいはオメガ3が逆効果になるだけでなく、むしろ危険なのかを一連の過去記事や拙著でしっかりと腑に落としておいて頂ければと思います(^_−)−☆。

 

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