またまたフィットネスの世界でグルとなったドゥーミトリー・スティーズィック(Dmitriy Stuzhuk)氏(33歳)が、新型コロナウイルス感染症で死亡したことなどに端を発して「若くて健康な人でも新型コロナで重症化する」といったエビデンスもないフェイクを垂れ流しています(『Influencer Dmitriy Stuzhuk Dead Of Coronavirus After Telling Followers It Wasn’t Real』 Yahoo News, October 18, 2020)。
彼がトルコに旅行にいったときに、首の腫れと息切れを感じたといいます。彼はオーバートレーニングのせいだと思っていたようです。
その後、ウクライナに帰って、すぐに新型コロナ陽性と判定されて、病院に直行します。酸素療法なども含めた治療(詳細は書かれていない)を施したあと、一旦自宅に戻るも、すぐに容態が悪くなり、再び病院に着いたときには、死亡していた状態でした。
実は、彼は以前から心臓血管疾患を持っていたのです。
陸上女子で金メダルをそう舐めしたジョイナーも心筋梗塞で若くして死亡しました。
過激なトレーニングとステロイドの使用によって、心臓の筋肉が溶ける、つまりタンパク質が分解されたのです。
糖質制限やケトン食による低血糖によって、コルチゾールが分泌されて、筋肉が溶かされる状態と同じです。
このスティーズィック氏も過激なトレーニングで、心臓はボロボロだったに違いありません。
新型コロナという人工ウイルスは心臓血管系にダメージを及ぼす設計になっていますので、元々動脈硬化が進行しているフィットネスのグルやトライアスロン、マラソンの選手たちは、人工ウイルスがうまく感染すれば最後の一押しになる可能性はあります。
しかし、人工ウイルスをこの時期に効率よく撒いているとは考えにくいので、やはり元の疾患が、ストレスによって急性に悪化したことが原因でしょう(といっても、スペイン、フランスは第ニ波だ〜と騒いでいますが・・・・・)。
首の腫れや呼吸困難からは、急激に甲状腺機能(=糖のエネルギー代謝)が低下したことが伺えます。
新型コロナ感染と診断された後、体調が優れないものを「long covid」 と総称されているようです(BMJ 2020;370:m3489)。
その症状は、全身疲労、頭痛、筋肉痛、湿疹、発熱、下痢などですから、新型コロナウイルスを含めたワクチンの急性の副作用とまったく同じです。
つまり、新型コロナの後遺症というのは、全身の炎症反応(=甲状腺機能低下)に過ぎません。
1日240kmのサイクリングを日課としているデレニー氏(Brendan Delaney, the 57-year-old chair of medical informatics and decision making at Imperial College)も、半年以上も新型コロナの後遺症に悩んだと記事になっていました(『Covid-19 Hits the Old Hardest, But the Healthy Longest』 Bloomberg, October 15, 2020)。
このような症状も、普段から過剰なトレーニングをしている人に起こっているのです。
健康な若い人でも、過剰なトレーニングなどで多大なストレスが加わっている人は、体内の生理学的年齢は高齢者と同じです。
感染症という病態で重症化するのは、あくまでも体内の生理学的年齢(糖のエネルギー代謝依存)によるものですので、ニュースの記事に踊らされないようにしてください(^_−)−☆。