新型コロナウイルス感染症がパンデミックになった2020年の上半期。
さぞかし、新型コロナ感染症関連死が増えたことでしょう(PCR検査はフェイクなので、死亡率のデータしか比較のエビデンスにならない)。
ワクチンを急いで作らなければ・・・・・
ところが、以前にもお伝えしましたが、世界各国の超過死亡率は例年より低下しています。
日本でも、超過死亡率はなんと過去3年に比べて少ないことが、厚生労働省研究班の推計で明らかになっています(https://www.niid.go.jp/niid/ja/from-idsc/493-guidelines/9887-excess-mortality-20sep.html)。
何のためのワクチン????
さて、肥満は新型コロナウイルス感染の危険因子であるという喧伝がなされていることを過去記事でお伝えしました。
たしかに、糖尿病などの合併症では、新型コロナウイルスなる感染症の重症化の危険因子であることは当初から研究論文で発表されています。
それでは痩せている方が新型コロナウイルス感染症に罹患しにくいのでしょうか?
あるいは肥満の方が新型コロナウイルス感染症で死亡率が高くなるのでしょうか?
最新の米国の研究では、肥満の人口が高い州ほど、新型コロナウイルスの感染率および死亡率が低下していることが分かりました(International Journal of Obesity,https://doi.org/10.1038/s41366-020-00680-7)。
今回の肥満の基準は、ボディマス指数(BMI )≥ 30としています。
これは驚きですね。
昔から「肥満パラドックス(obesity “paradox”)」という言葉があり、ちょい太りの方が痩せている人よりも健康であることを過去記事でもお伝えしてきました。
今回の研究では、新型コロナウイルス感染症の感染率と死亡率にこの肥満パラドックスが認められた理由として、「代謝予備能力(metabolic reserve)」を挙げています。
これは、糖のエネルギー代謝の低下に伴う異化に対する余裕が痩せている人にはないということを意味しています。
ストレスがかかったときに、太っている人は、ある程度肝臓などのグリコーゲンや脂肪のストックがありますが、痩せている人は、筋肉を砕く必要があります。
これはストレスに対応するときに、脳や赤血球などに糖を供給しないといけないのですが、痩せている人は筋肉を破壊して糖に変換しないといけないのです。
この場合、コルチゾールというストレスホルモン(免疫抑制物質)が過剰に産生されるために、感染症の予後は悪くなります。
激しい運動と糖質制限では、癌の末期のように筋肉が崩壊して痩せますが、これは死の一歩手前の状態なのです。
もちろんプーファ過剰による病的な肥満も感染症には罹りやすくなります。
拙著『病はリポリシスから』にも詳述しましたが、その肥満よりも痩せている状態の方が深刻なのです(どちらも同じプーファ過剰で起こるが、病態が進行するにつれて、肥満から痩せに進む)。
なぜ権力者たちが、私たちにベジタリアン、マクロビやプーファ食を勧めるのかがよく分かりますね(^_−)−☆。