新型コロナウイルスに感染していないのに、PCR検査で陽性と出ることを偽陽性(false positive)といいます。
現在は、国によってはもしPCR検査で陽性に出れば、病院に隔離され、甚大な副作用を伴う抗ウイルス薬を強制投与されるという恐ろしい事態に発展します。
冤罪と同じく、いまやPCR検査の偽陽性は「無実の罪」という表現がぴったりくるところまで来ています。
これは無症状の私たち(実際は、全世界の健康人)には死活問題です。
専門家たちは、PCR検査をウイルス感染症診断の「ゴールド・スタンダード」と言うだけ言って、実際は逃げ回っています。
なぜなら、その検査自体の不確実性を真摯に学べば、理解できるからです。
その前に、そもそも検体や血液から一度も純粋に新型コロナウイルスを単離した人は誰もいませんが・・・・・・
したがって、自分の保身に長けた狡猾な感染症専門家ほど、微妙に主張を変化させて、いまや私がいつもお伝えしている「臨床症状が一番大切」とごまかし始めています(^_−)−☆。
さて、その死活問題になるPCR検査の結果。
偽陽性になる確率を知るのに良い指標があります。
それは、「陽性適中率(positive predictive value (PPV))」という指標です。
「陽性適中率(positive predictive value (PPV))」とは、陽性と診断された人が実際に感染している確率です。
ドイツの研究機関で、PCR検査の新型コロナ陽性適中率を計算した研究が報告されています(Dtsch Arztebl 2020; 117(24): A-1194 / B-1010)。
この値は、ウイルスの有病率と検査の特異性という2つの要因によって決定されます。
有病率(prevalance)は、検査で陽性かつ症状ある割合で、市中感染では数%、ダイアモンド・プリンセス号のような密集した環境でも、10%程度です(Ann Intern Med. 2020 Jun 3 : M20-3012)。
検査の特異性とは、症状のない人が検査できちんと陰性と出る割合です。
新型コロナウイルス感染のPCR検査の特異性の真のデータはありませんが(データはキットを販売している会社が独自に行った信頼の置けないものしかない)、仮に特異性が高いとしておきましょう。たとえば、95%に設定すると、100人テストをすると5人にしか偽陽性が出ないということになります。
さて、今回のパンデミックの有病率を3%としましょう。
そうすると、計算式は省きますが、 PCR検査の「陽性適中率(PPV)」は、30%程度にしかなりません。
陽性適中率(PPV) 30%の意味は、70%の人は感染していないのに、検査の不正確さで陽性(偽陽性)に出るということです!
中国のPCR検査の偽陽性率を計算した論文も70%以上の高い偽陽性率が出ることが報告されていたことも2020年3月の『新型コロナウイルスの真実講義』でお伝えしました(その後、なぜかこの論文は撤回された)。
感染者を無理やり増やして、有病率を20%としても、陽性適中率(PPV) は78%です。これでも22%の人(5人に1人)は、偽陽性に出てしまいます。
今回の新型コロナウイルス感染症は、実際の有病率はもっと低い(無症状が半数以上)ですから、さらに偽陽性率が高くなることは間違いありません(恐ろしや・・・・・)。
たとえ検査の特異性が高くても、有病率が低ければ低いほど、偽陽性の割合が増えるのです。
このように検査というものは、特にPCR検査のように検査自体の妥当性も確かめられていない不確実性が高い場合は、無症状や健康人に決して行ってはいけないものなのです(^_−)−☆。