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『脱毛と新型コロナウイルス感染重症化の関係?』

男性型脱毛症(androgenetic alopecia, AGA)の人は、今回の新型コロナウイルス感染(COVID-19)が重症化しやすい・・・・・

スペインの疫学的調査で、このような相関関係があった報告されています(J Am Acad Dermatol. 2020 May 21;S0190-9622(20)30948-8)。

175名の新型コロナウイルス感染(COVID-19)による入院患者(男性122名、女性53名)を調査したところ、67%に男性型脱毛症(AGA)が認められたようです。

入院患者の男性では79%,女性では42%に男性型脱毛症(AGA)が認められたといいます。

アンドロゲンが新型コロナウイルス(SARS-COV-2)の感染性を高めるという報告があるため、アンドロゲンが原因とされる男性型脱毛症(AGA)に感染者が多いはずだという推理からの調査です。

男性型脱毛症(AGA)の原因は、アンドロゲンではなく、その正反対のエストロゲンであることを過去記事でお伝えしました。

それでは、この研究の結果はどう解釈したら良いのでしょうか?

まず、この手の研究手法である疫学的調査は相関関係しか示唆できません。

つまり、男性型脱毛症(AGA)の増加と新型コロナウイルス感染(COVID-19)による入院の増加はそれぞれ別の原因である可能性があるということです。

次に、リアルサイエンスでこの研究を分析してみましょう。

エストロゲン濃度が高いほど(プロゲステロン濃度が低いほど)、新型コロナウイルス感染(COVID-19)も含めて、あらゆる感染症のリスクが高まります(過去記事参照)。

ということは・・・・・

プロゲステロン濃度が高まる妊娠時には、新型コロナウイルス感染症(他の感染症も)に罹りにくいはずで、重症化もしにくいはずですね。

そして、母体から胎児への感染もほとんどない。

このことは現在の疫学的データで確かめられています(Am J Obstet Gynecol. 2020 Jul; 223(1): 111.e1–111.e14)(Pediatr Infect Dis J. 2020 Jun;39(6):469-477)(Ultrasound Obstet Gynecol. 2020 May;55(5):586-592)。

ロックダウン政策(消毒剤という毒性物質の散布も含む)でこれだけストレスマックスになっているのに関わらず・・・・

プロゲステロンの強力な抗ストレス作用は、これでも証明されていますね(^_−)−☆。

したがって、エストロゲン過剰によって引き起こされる男性型脱毛症(AGA)が感染症と呼ばれる病態になりやすい傾向になるのは当然の結果ということになります。

心身の不健全な人は、極めてエストロゲジェニックで凶暴性を内に秘めています。

心身が不健全な状態は、感染症と呼ばれる病態にもなりやすいのです。

その逆も真なりで、糖のエネルギー代謝が高い人は、プロゲステロンをキープできるため、感染症には無縁なのです。

こういう視点で、感染症と呼ばれる病態や慢性病を観察していくことも勉強になりますね(^_−)−☆。

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