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『「マスクが感染予防に最も有効」はフェイクサイエンス』

もうこの話題をするのもバカらしいのですが、また民放のテレビが、

「マスクは新型コロナ対策に有効」欧米で複数の研究報告“と題して放送をしているyoutubeのリンクをいただきました。

最新のランセット誌のマスクに関する疫学研究の解析がフェイクであることをお伝えしたばかりですが、テレビ局がどのような論文を元にこのような“戯言”を言っているのかを調べると・・・・

OMG!

とても目を開けてられないほど、エビデンスレベルの低い2つの論文のみでした。

まさに開けてビックリ玉手箱です(^_−)−☆。

誰もやらない(やりたくないでしょう(^_−)−☆)ので、私が解説していきます。

まず、一つ目は、なんとニューヨークとイタリアでの後ろ向き観察研究という疫学的調査(Proc Natl Acad Sci U S A. 2020 Jun 11;202009637)。

4月半ば以降にマスクを強制したのちは、少しずつ新規感染者が減少したという相関関係があったといいます(因果関係ではありませんよ(^_−)−☆)。

おーい。

相関関係は因果関係じゃないと何度言ったら分かるのだー・・・・と叫びたくなる始末におえない内容でした。

4月末から気温や湿度が高くなるだけでも、通常の感染症の発生率は低下します。その他多数の要因(confounding factor)があるので、マスク装着と何の因果関係もない可能性もあるのです。

しかも、コントロール群(マスク着用なし)との比較のないエビデンスとしては最低レベルの疫学調査です。

つまり、マスクに感染予防効果があるということを証明したい場合は、少なくともマスクをしている場合とマスクをしていない場合(コントロール群、比較対照群)を比較して、感染率の比較をしないといけないのですが、それさえもやっていないのです。

ちなみに、この疫学的調査では、ソーシャルディスタンシング(social distancing)や自宅隔離などには感染予防効果はないとしています。

気を取り戻して2つ目を見ていきましょう。

これは、実際の臨床とは何の関係もない数理モデルなる単なるコンピューターシュミレーションでした(Proc. R. Soc. A 476: 20200376)。

数理モデルというのは、仮説の上に仮説が積み重なって成り立っている計算なので、仮説が強固なエビデンスでない限りは、話になりません。数理モデルの計算の前にその前提となる仮説を証明してもらいたいものです。

とほほ・・・

日本のテレビ局というのは、周回遅れも周回遅れですが、ここまで酷いものとは思いませんでした。

世界はもうすでにフェーズ2に突入して、いよいよ国家が解体されていく段階に入っているというのに、この時点でマスクを強要するプロパガンダをしているとは牧歌的もいいところです。

専門家を含めて大衆を洗脳するのであれば、せめて先日解説したランセットの最新の論文くらいをベースにしてプロパガンダしないといけません(^_−)−☆。

中国では、浙江、河南、湖南の三省で4月、体育の授業中にマスクを着けて走っていた中学生が死亡する事故が起きています。

マスクがどれだけ意味がないばかりか、危険なものであるかは再度次回お伝えしていきますね。

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