現代では難病指定されている慢性疲労症候群(CFS)(こちらの記事も)、筋萎縮性側索硬化症(ALS)や多発性硬化症(MS)も糖のエネルギー代謝を回せば改善・治癒していくことをお伝えしてきました。
ガンを含めて難病と言われるこれらの慢性病は、糖ではなく、脂肪(特にプーファ)を燃料としていることが特徴です。
最新の研究でも、腸の慢性炎症疾患であるクローン病も同じく、糖のエネルギー代謝低下によるものであることが証明されています(Gut. 2020 Feb 28;gutjnl-2019-319514)。
この研究では、糖のエネルギー代謝を回す重要な酵素(PDH)を活性化する物質(DCA)が使用されています。
この物質は、フルクトースやカフェインなどと同じ作用を持っています。
「糖のエネルギー代謝を回す」というのは、糖からの電子をミトコンドリアまで運んで完全燃焼することを意味しています。
脂肪を燃料源とすると、この「糖のエネルギー代謝」が完全に停止するか、不完全燃焼で終わります。
(糖の不完全燃焼とは、解糖系の亢進のことで、乳酸が蓄積することを意味します。)
今回のクローン病の実験でも、この糖の不完全燃焼を抑える(糖の電子をミトコンドリアまで運ぶ)ことで改善が認められています。
糖の不完全燃焼では、乳酸という毒性のある廃棄物が蓄積します。
この乳酸蓄積の最大の問題は、ミラクルホルモンである二酸化炭素産生量の減少が起こる事です。
脂肪(特にプーファ)を燃焼させた場合も、糖と比較して二酸化炭素産生量が減少します。
そして、長期的には、脂肪燃焼は、完全に二酸化炭素およびエネルギーの産生所であるミトコンドリアを破壊(完全な糖のエネルギー代謝の停止)していきます。
砂糖悪玉説が現代医学でさえ、完全否定されるにいたって、慌てて今度は「果糖悪玉説」(コチラとコチラの記事も)を必死になってプロパガンダしています(フルクトース悪玉説の研究論文はすべてサイエンスではない<研究デザインに無理がある>ことを『自然治癒はハチミツから』に明確に詳述しています)。
残念ながら、日本人の大半は、 「フルクトースが悪い」という“悪あがき”論文が出るたびに、それに右往左往しています。
しかし、難病と言われる慢性病は、全て糖のエネルギー代謝の低下による“代謝病”であることがリアルサイエンスでは明確になっているのです(^_−)−☆。