新型コロナウイルス感染症(COVID-19)では、これまでプーファ、セロトニン、乳酸などのいわゆる「シックネス・サブスタンス(病気の場を作る物質)」(=免疫抑制物質)が上昇していることをお伝えしてきました。
今回、ドイツの研究で、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の男性では、テストステロン、およびデハイドロテストステロン(DHT)の血液濃度が低下していました(medRxiv preprint doi: https://doi.org/10.1101/2020.05.07.20073817. May 11, 2020)。
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の女性では、テストステロンは上昇していましたが、デハイドロテストステロン(DHT)の血液濃度が低下していました。
現代医学では、テストステロンを「男性ホルモン」を呼んでいます。これは根本的な間違いであることは、女性の体内でもテストステロンが産生されることから明確です(^_−)−☆。
テストステロン、特にその誘導体であるデハイドロテストステロン(DHT)は、保護ホルモンと私が分類しているもので、糖のエネルギー代謝を高める「ヘルシネス・サブスタンス(健康の場を作る物質)」です。
テストステロンの問題は、糖のエネルギー代謝が低下している現代人では、男女ともに容易にエストロゲンという強い免疫抑制を引き起こす物質に転換されることです(デハイドロテストステロン(DHT)にはこの問題は起こらない)。
現代医学では、エストロゲンを「女性ホルモン」を呼んでいます。これは根本的な間違いであることは、男性の体内でもエストロゲンが産生されることから明確です(^_−)−☆。
テストステロンの誘導体であるデハイドロテストステロン(DHT)は、糖のエネルギー代謝が低下している現代人でもエストロゲンに変換されることはない保護ホルモンです。
男性ではこの両方が低下していることが、エストロゲン過剰から免疫抑制を引き起こして、感染症という病態に陥っているということです(男性ではテストステロンの減少と炎症反応に相関関係があった)。
一方、女性では、テストステロンの血液濃度が高いものの、デハイドロテストステロン(DHT)が低下しています。これは、テストステロンがデハイドロテストステロン(DHT)ではなく、エストロゲンに変換されていることを意味します(女性では、テストステロンの上昇=エストロゲンへの転換と炎症反応に相関関係があった)。
今回の研究では、エストロゲンの細胞内濃度を調べていませんが、細胞内でエストロゲン産生が高まることが感染症の病態の特徴です。
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の研究論文を題材にして、これらの「シックネス・サブスタンス(病気の場を作る物質)」が免疫抑制を引き起こすというリアルサイエンスを学ぶことができます(^_−)−☆。