Book

『免疫抑制の一つの指標:白髪』

よく親族を亡くすなどの多大なストレスを受けた後、髪の毛が真っ白になるという経験をしたことやその様な話を聞いたことがあると思います。

また厳格に糖質制限を行っている人も同じく髪の毛が真っ白になります(逆に白髪にならないのは、厳格に糖質制限を行っていない証拠になります(^_−)−☆)。

髪の毛の毛根には、髪の毛の色をつけるメラニン細胞(melanocyte)の幹細胞があります。

現代では、若い人に白髪が発生する“若白髪”の人が目立ちます。

これも遺伝性のものなどではなく、環境因子(コチラの記事も)によるものです。

白髪になるのは、このメラニン色素を産生するメラニン幹細胞(melanocyte stem cells)がダメージを受けて機能低下あるいは細胞そのものが死滅することによります。

最新の研究で、ストレスによって、過剰にノルアドレナリン(Noradrenaline)およびコルチゾールが放出されることによって白髪が作られることが分かりました(Nature. 2020 Jan;577(7792):676-681)。

特にノルアドレナリンによって、メラニン幹細胞(melanocyte stem cells)が死滅することで白髪になるのです。

実際に、マウスにノルアドレナリンに注射すると、体毛が白くなりました。

白髪になる状態というのは、強い“免疫抑制”が起こっている証拠ということです。

糖質制限で白髪になるのも、低血糖という最大のストレスに対して、ノルアドレナリン、コルチゾールなどの“免疫抑制”をかけるストレスホルモンが大量に産生されるからです。

もちろん、これらのストレスホルモンは、強く免疫抑制を引き起こすため、白髪は感染症になりやすい状態を反映しているのです(^_−)−☆。

関連記事

  1. ◆パレオ協会基礎医学Q&A ◆   『サッカーのヘディング…

  2. 『低血糖は良いことか?~その2』

  3. 『赤肉は健康に悪い?〜リアルサイエンスシリーズ』

  4. 『便秘は万病の元!』

  5. 『拙著「ワクチンの真実」への医師からの質問について』

  6. 『インドの“謎の病気”の正体』

  7. 『ロボットが監視する社会隔離(ソーシャル・ディスタンシング)』

  8. 『鉄欠乏性貧血には“鉄制限”というパラドックス』