人類が宗教を持ってからの自然災害、疫病、戦争などは、ほとんどが人工的なものです。
最近起こったことで、分かりやすい事例を挙げましょう。
旧約聖書『出エジプト記』に、エジプト王ラムセスに対してユダヤの神ヤーべ(モーセが相談した)が行なった10個の大量殺戮のうちの5〜7番が以下です。
・家畜の疫病(豚インフルなど)
・疫病(炎症)(新型コロナなど)
・火を降らす(オーストラリアの火事など)
そして第8番目が
・サバクトビバッタ(イナゴ)の大発生です。
新型コロナウイルス騒ぎの後から、アフリカ東部(ケニア、ソマリア、エチオピア)でサバクトビバッタ(イナゴ)が大量発生しています(ケニアに到達したのは、1000億匹〜2000億匹とも言われる)。このイナゴの大群が、今や中東を経由してインドまで到達しています。
1日に100万人分に相当する食料を食い尽くすと言われています。
FAO(食糧農業機関)は試算では、このままのペースで増殖すれば、6月までに群れのサイズは500倍になるとしています。“食糧危機( GMO作物販促(^_−)−☆)”にはうってつけの媒体です。
さて、基礎医学の『場の理論』講義で、このサバクトビバッタ(Desert locust, Schistocerca gregaria)の正体をお伝えしました。
干ばつ、飢餓などのストレスが与えられると、孤立した生息している普通のバッタ(grasshopper)が群生のイナゴ(locust)に変態するのです(J Insect Physiol, 59 (11), 1151-9 Nov 2013)。
この際に、セロトニンというストレスホルモンがその変態を起こすことをお伝えしてきました(Science, 323 (5914), 627-30 2009 Jan 30)(Sci Rep. 2017; 7: 6606)。
以前もお伝えしましたが、バクテリアを含め生命体は、高い密度で群生すると病原性が高まります。
バッタも同じく、ストレスがかかり群生するとセロトニンがアップし、イナゴに変態して獰猛になるのです。
今回のイナゴの大発生はどうでしょうか?
2019年10月にソマリア北部やエチオピアで洪水が発生し、12月にはサイクロンが直撃しています。この時期は通常ならバッタの餌となる植物が枯れているころでしたが、大雨で植物は枯れずにストレスがかかるような環境ではなかったのです。
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今回はイナゴの大発生の原因となる主要な自然現象が認められません。
これは“人災”である可能性が高いということです。
実際にアメリカ国防総省の国防高等研究計画局(DARPA)では、昆虫を遺伝子編集するプログラムが進行しています(The Insect Allies programme)。
こういった研究はオープンにされることはありませんが、例えば以前からお伝えしている遺伝子編集技術(CRISPR/Cas9)でイナゴに施している研究は報告されています(Insect biochemistry and molecular biology 79 · October 2016 )。
アメリカ国防総省の国防高等研究計画局(DARPA)と新型コロナウイルスとの関係など今度の東京(3/21),大阪(3/25)の講義でお伝えしていきたいと思います(^_−)−☆。