Book

『冬場になると感染症が増える理由』

 

冬場になるとインフルエンザウイルスを始め、様々なバクテリアの感染症が増える傾向にあります。

これには様々な原因が絡んでいますが、最も大きなファクターは太陽光の減少による、日光暴露時間の現象です。

特に日光不足では、体内でビタミンDの合成が低下します。

ビタミンDは甲状腺機能と密接に関係しています。

過去にも冬場に起こりやすい甲状腺機能低下に対してビタミンDの投与の効果を調べた興味深い研究があります(Indian J Endocrinol Metab. 2018 Sep-Oct; 22(5): 584–588)。

201人の甲状腺機能低下症の方に12週間ビタミンD(50,000 IU)のサプリメントを摂取してもらった臨床実験です。

プラセボのグループと比較して、甲状腺刺激ホルモンや副甲状腺ホルモンといった炎症を引き起こすストレスホルモンが低下しました。

血液中の甲状腺ホルモンそのものは変化がありませんでした。

太陽光によってビタミンDが合成されると、ストレスホルモンが低下するのです。

太陽光をしっかりと浴びない冬場は、少なくともストレスホルモンが上昇するために、感染症に罹りやすくなるのです。

ビタミンDだけで、甲状腺ホルモンが上昇しないのは当然です。

甲状腺機能低下の原因は、プーファ、エストロゲンなどのシックネス・サブスタンスによる糖のエネルギー代謝の低下です。

ビタミンDだけでなく、しっかりと糖を摂取しないと甲状腺機能は回復しないのです。

現代社会では、太陽光が降り注ぐ夏場でも、室内に閉じこもっているために、日光不足になります。これが夏場でもよくウイルス感染がよく起こる原因です(^_−)−☆。

太陽光と糖。

私たち生命のフローはこれにかかっています。

関連記事

  1. 『愛情ホルモン“オキシトシン”??』

  2. 『イライラの解消法!』

  3. 『次亜塩素酸に何故こだわるのか?:認知の落とし穴』

  4. 『朝鮮人参は体に良いのか?』

  5. 『鎮静薬と新型コロナ死亡の関係』

  6. 『一服の清涼』

  7. 『なぜ広島、長崎と福島は違うのか?〜リアルサイエンスシリーズ』

  8. 『脂肪分解パラドックス!』