今や慢性病の発症と増悪の大半に関与していると証明されているのが、SIBO(小腸腸内細菌異常増殖症)です。
潰瘍性大腸炎、クローン病などの炎症性腸疾患だけでなく関節リウマチなどの自己免疫疾患でもSIBOが認められます。
私はあるときに、SIBOを併発している疾患が、エストロゲンと関係していることに気づきました。
以前のパレオ協会のニュースレターでカンジダの増殖を調べていた時です。
カンジダはエストロゲンがあると増殖し、組織に浸潤していきます。
そして実際にエストロゲンが主要因である自己免疫疾患では、SIBOを併発しているのです。
ということは・・・・・
エストロゲンが低下すれば、慢性病もSIBOも同時に根治させることができるのではないかという考察が成り立ちます。
実際に、アンドロジェンを高めてエストロゲンを相対的に低下させると、SIBOが改善することが報告されていました(Med Hypotheses. 2017 Nov;109:90-94)(Indian J Exp Biol. 2010 May;48(5):453-65)。
ちなみに、アンドロジェン(特にDHT)は、インシュリン感受性を高めるために糖尿病でも有効です。
慢性の便秘やSIBOで悩んでいる人は、まずはエストロゲンに暴露しないことから始めましょう(^_−)−☆。
もちろん毎日の排便は最も大切です(^_−)−☆。