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『抗がん作用が謳われている物質について』

昨日のビタミンB17の記事についていくつかメッセージと質問を頂きましたので、ここで回答をシェアしたいと思います。

今回はまず一つ目の以下について詳しく見ていきましょう。

「アミグダリンは正常細胞には入らないか、入っても排出される」と言うご意見について。

これは、まずガン細胞がどのような細胞かを再度見直して頂きたいと思います。

拙著『ガンは安心させてあげなさい』に繰り返し書いていますが、ガン細胞は正常細胞の変態に過ぎず、ガン細胞も正常細胞も細胞の基本設計は同じです。

わかり易く説明します。カエルはオタマジャクシの変態形です。カエルにのみ毒性があって、オタマジャクシには毒性がないと言うことはありません。

これと同じようにガン細胞にのみ、毒性があって正常細胞にないと言うものはありません。

ビタミンCの大量静脈注射でも、正常細胞と比較して、ガンに毒性がより強く出ると言うことであって、正常細胞に害がないということはありません。

この場合も、糖のエネルギー代謝が低下している場合は、正常細胞であってもビタミンCは細胞内に大量に入るため、大量の活性酸素・窒素種及びアルデヒドの発生によって死滅します(このことは、ビタミンC大量静脈投与を最初に勧めたライナス・ポーリングも理解できていません)。

多くのビタミンの臨床試験でネガティヴな結果が出るのは、ビタミンそのものが問題なのではなく、生命の基本が理解できていないことによるものなのです。

(今月末にリリースするTUEETのベーシック・サイエンスでも強調していますが、ビタミンも糖のエネルギー代謝との関連を見た時のみ、その有効性と利用法が理解できます。)

アミグダリンの場合は、すでにシアン中毒症が報告されているように、正常細胞に甚大な悪影響を与えることは証明されています。

以上が拙著で繰り返し述べているように、「がん細胞=悪玉細胞」という誤った認識のもとで行われる“がん細胞殺傷”治療が、正常細胞にダメージを与えることによって(「キャンサー・フィールド」と命名しました(^_−)−☆)、さらに長期的にはガンを増殖・転移させることになるのです。

特に現代人はただでさえでも、糖のエネルギー代謝が低下しているので、正常細胞の機能の著しく低下しています。

そのため、がん細胞に悪影響を与える物質や作用は、等しく正常細胞に及ぶことを再度腑に落として頂ければと思います(^_−)−☆。

 

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