今のところ、現代医学では、腸内細菌の話題には事欠きませんね。。。。
よほど本質的な研究が行き詰っているのでしょう(^^♪。
最近は、ようやく腸内微生物の増殖そのものが危険なのではないかと指摘する研究も少数ながら発表されるようになりました。
今回、最新の研究で腸内微生物の増殖とがんの関係が明らかにされました(Nature. 2019 Oct 2)。
腸内微生物でも真菌(カビ)の一種(Malassezia fungi etc.)が、膵臓にまで浸潤して、膵臓ガンのリスクを高めることが分かったようです。
マウスおよびヒトの膵がん組織において、この真菌の増殖が認めれています。
この真菌は、いわゆる湿疹は頭髪のふけの原因にもなっていますが、最近では皮膚がんや大腸がんとの関連も報告されています。
この真菌を抗真菌剤で減少させると、膵がんの前がん病変(ductal dysplasia)が20~30%減少したようです。
さて、肝心の真菌とがんの発生の因果関係については・・・・
真菌に対する免疫系の過剰刺激によって、慢性炎症が起こり、「がんの場(がん細胞が発生する環境)」(拙著『ガンは安心させなさい』)を形成するということです。
真菌やバクテリアなどの成分は、「マンプス(MAMPs)」と拙著『真・免疫革命』で詳述した”炎症ゴミ”になります。
これが慢性炎症を引き起こし、やがて「がんの場」を形成するのです。
腸内細菌を含め、腸内微生物の過剰増殖はこのように百害あって一利ありません(^_-)-☆。
プロバイト、プレバイオの過剰摂取だけが問題でなく、糖のエネルギー代謝が低下しているからこそ、腸内微生物も過剰増殖することは論を待ちません(^_-)-☆。