昨日の話題のセロトニンについて、MDMA(エクスタシー)の作用(セロトニンシグナルの過剰刺激)のご質問がありました。
エクスタシーが多幸感をもたらすというのは、「多幸感」という現象の定義の間違いであるということをお伝えしました(高警戒状態という意識の変容は”多幸感”ではない(^^♪)。
さて、自閉症(自閉症スペクトラム障害、autism spectrum disorder)がセロトニン過剰で引き起こされることを『ホルモンの真実3「セロトニンとシックネス・フィールド」』で詳述しました。
今回、このことを追証した臨床実験が報告されています(Brain Res Bull. 2018 Mar;137:35-40)。
自閉症(本当はこのような病名というか病気はない(^^♪)の約1/3は、高セロトニン血症であることがすでに報告されていました。
この高セロトニン状態が、自閉症の主兆候の一つである、「自傷行為」に関連していることも分かっています。
これは、セロトニンの脳および身体での上昇が、内向きに作用すれば、”自傷”や”うつ病“に、そして外側に向けば、”攻撃”(攻撃の最上級がcannibal)になるのです。
さらに、自閉症の子供はあるビタミンが欠乏していることが報告されています。
約80%の自閉症の子供に欠乏しているビタミン・・・・・
それはビタミンAです!
今回、ビタミンAを自閉症の子供に投与しました。
その結果は・・・・・
セロトニンの濃度が低下し、それに伴って自閉症の症状も改善した様です(^_-)-☆。
実際、ビタミンAはセロトニンをあるアミノ酸から合成する酵素をブロックします。
ビタミンAは、そのほかにも脳の保護をする重要な作用がありますね(今後のTUEETのベーシック・サイエンスでも再度詳細にお伝えしていきますね(^_-)-☆)。
このように、自閉症と呼ばれている状態を作り出すには、「サイケデリック(psychedelic=幻覚作用)」と総称されるエクスタシーやマジックマッシュルームを慢性的に摂取すればよいのです。