DVD

『なぜあなたは歯ぎしりするのか?』

 

みなさんは、歯ぎしり(bruxismする習慣はありますでしょうか?

特にストレスが高まる夜中には、歯ぎしり(stress-induced bruxism activity)がひどい人を私も何人か経験しています。

私自身も歯科医に夜中の歯ぎしりを指摘されて、一時的にマウスピースをつけていた時期があります。

歯は上部が窪んだ形になっていますが、これが慢性的な歯ぎしりでエナメル質が削れて平たんになっていきます。

歯茎への負担も強くなり、歯痛の原因にもなります。

ストレスが高いということが分かるのですが、なぜ歯をすり減らすような反応が起こるのかを深く考えたことはありませんでした。

しかも、歯ぎしりによって顎関節症になるとも言われていました。

さて、歯ぎしりを調べると大変興味深いことが分かりました(^^♪。

なんと、歯ぎしりにはストレスを軽減する作用があることがすでに動物実験で報告されていました(Clin Oral Investig. 2010 Apr;14(2):153-60)。

歯ぎしりは、コルチゾール、アドレナリンを低下させて、消化管の潰瘍形成、胸腺・脾臓の委縮などを抑えていたのです!

つまり、歯ぎしりはストレス対策という私たちの防御反応の一つだったのですね(^_-)-☆。

もちろん、そのストレス対策法は、歯を摩耗させるというマイナス面があります。

「肉を切らせて骨をたつ」

苦肉の対策法といえるでしょう。

これが分かると、顎関節症は、私た今までお伝えしてきたように、ストレスそのものが引き起こすもので、歯ぎしりが直接の原因ではありません。

もちろん、歯ぎしりは歯を犠牲にするので、より根本的なストレス対策(自己内省=糖のエネルギー代謝を高めること)が必要です。

ひょっとすると、爪を噛むという習慣も、ストレス対策なのかも知れませんね(^_-)-☆。

 

関連記事

  1. 『マヨネーズという名の“油爆弾”──知られざるプーファの罠』

  2. 『精神科は精神病よりも重症である』

  3. 『戦争や内乱では”保険”はおりない〜俯瞰シリーズ』

  4. 『抗がん作用が謳われている物質について〜その2』

  5. ◆パレオ協会Q&A◆ 『プラスチックの容器の問題について』…

  6. 『どうせ「生まれつき」と開き直ることができるか?』

  7. 『遺伝の病気は治らない??〜リアルサイエンスシリーズ』

  8. 『睡眠時無呼吸症候群と舌の脂肪』