みなさんは「植物状態(vegetative state)」あるいは「脳死」という言葉を聞いたことがあるでしょうか?
この状態では、刺激しても目を開けることもなく、動くこともできません。
重症の頭部外傷や脳内病変では、よく遭遇します。
この状態で延命処置をしていると、本人およびご家族の負担になる・・・・・
しかし、医療現場では、それよりも「臓器提供(organ donation)」の方に大きな関心が向けられています。
多くの調査では、植物状態(vegetative state)の人が臓器提供の意思を表明している場合、より高い確率で死亡宣告されます(;^_^A。
これは、究極の対処療法として「臓器移植」くらいしか新しいことをやることがなくなったからです。
「臓器移植」は多大なコストが嵩みます(手術+検査+多大な薬品代金・・・・・)。
地獄の沙汰も金次第・・・・・
しかし。。。。。。。
最新の研究では、このように「植物状態(vegetative state)」あるいは「脳死」と診断されたケースの15%は、意識が脳波上は実際にはあり、回復可能であることが報告されました(N Engl J Med 2019; 380:2497-2505)。
今まで臓器提供の対象となった人たちは、外界の刺激に反応できなかっただけで実際には意識があったケースが多かったのです。。。。。( ;∀;)。
OMG!
車の部品のように「臓器が悪くなれば、取り換えれば良い」という安易な”発想”(究極の対処療法)に警告を与える研究でした(^_-)-☆。