「なぜ自分が理解されないのだろう」という話を以前お伝えしました。
これは、人間の認知の違いによるものとお伝えしましたが、環境因子で培った性格の違い(遺伝ではない(^^♪)も大きく影響していることを最近実感しています・・・・
さて、今回はその性格に関するお話しです。
米国の心理学者ルイス・R・ゴールドバーグが提唱した、個人の性格に関する学説に「ビッグファイブ」があります。
人の個性は5つの因子によって分類することができるとされています。
その5つの因子とは、
・神経症的傾向(Neuroticism)
・外向性(Extraversion)
・開放性(Openness)
・協調性(Agreeableness)
・誠実性(Conscientiousness)
この5つの因子それぞれをどの程度持っているかを数値化して分類する方法です(この5つの特性だけでもエニアグラムのどこかに位置していますよね(^_-)-☆)。
ビッグファイヴは、人の性格が複数の特性によって構成されているものだと見なす「性格特性論」の一つです。
それに対して、「性格類型論」というものがあります。
こちらは、人の性格に関するいくつかの典型的なパターンを作成し、それに個人を当てはめることで、その全体的な特徴を捉えようとする方法です。
クレッチマーの3類型やエニアグラムの9類型(木村龍星さんはこのプロです(^○^))などがあります。
さて、今回は前者の、性格特性とくにビッグファイブについて再考をせまる研究が報告されました(Nature Human Behaviourvolume 2, pages735–742 (2018) )。
世界中の150万人から得られたデータを元に解析したものです。
それによると5つの性格特性ではなく、4つの性格特性に絞れたという結果でした。
その4つとは・・・・
・平均的(Average)
神経症的傾向および外向性が高いが、開放性が低い。女性に多い。
・控えめタイプ(Reserved)
情緒は安定しているが、開放性および神経症的傾向はない。外向性もないが、幾分協調性と誠実性はある。
・模範になるタイプ(Role Models)
神経症的傾向が低く、他の特性が高い。信頼が高く、新しい発想にオープンである。女性に多い。
・自己中心的(Self-Centered )
外向性が高く、その他の特性は低い。若い男性に多い。男女ともに年齢が経つにつれ、この特性は薄れていく。
この性格特性の特徴は、年齢や経験で変化していくことです。ほとんどの人は、加齢するにつれて、神経症的傾向は薄れていき、協調性と誠実性が高くなっていきます。
しかし、これは「健康の場」の話です。
加齢と経験(場)の両方で失敗してしまうと(糖のエネルギ―代謝の低下を招くことで)、この逆回転が起こり得ます。
その他、色と性格特性を対比させたものまであります。大変興味深いですね(^_-)-☆。
ご自分や他者を俯瞰するためにも、たまにはこういった性格特性や性格類型を眺めてみては如何でしょうか(^○^)。