『食物アレルギーと自己免疫疾患:シンプルが真理』

 

オッカムの剃刀(オッカムのかみそり, Occam’s razor)という言葉があります。

「ある事柄を説明するのに、必要以上に多くを仮定するべきではない」という物事を単純に、シンプルに考えることの重要性を説いた法則です。

「より単純な原理」が真理に近いというと分かりやすいでしょうか。

医学の教科書では、アトピー性皮膚炎、、喘息、食物アレルギーに代表されるアレルギー疾患と関節リウマチ、多発性硬化症、潰瘍性大腸炎、SLEに代表される自己免疫疾患を別々のものとして区別しています。

それは炎症を引きおこす免疫細胞の種類が違うということだけが、その根拠となっていますが、この分類が複雑すぎます。。。。。

私はずっとこの分類に違和感がありました。

炎症の形が違う(些末な部分)だけで、大きな根本原因は同じではないかと思ってきたのです(^_-)-☆。

今回、食物アレルギーと多発性硬化症という自己免疫疾患の関係について調べた研究が報告されました(J Neurol Neurosurg Psychiatry. 2018 Dec 18)。

その結果、食物アレルギーが多発性硬化症を悪化させていることが分かりました。

なぜそうなっているのかは分からないということでしたが、私なりに解説してみたいと思います。

食物アレルギーは、小腸で消化されて吸収された物質(タンパク質に限らない、脂質もあるいは糖と脂質の複合体なども)が血液内に入ることで全身の症状が引き起こされます(リーキーガット)。

血液内でゴミとして認識されたものは速やかに処理されるのですが、

このゴミの性質および私たちの糖のエネルギー代謝の状態によって炎症が引き起こされる場合があります。

現代人はほとんどがゴミ処理がうまくできずに、何らかの炎症を引き起こします(糖のエネルギー代謝が低いため)

拙著『オメガ3の真実』で、花粉症や食物アレルギーの正体を詳述しました(やっと表紙がアマゾンでアップされました(^_-)-☆)。

結論を言うと、食物を含めた環境由来のプーファがやはりアレルギーの最大の原因になっています。

サバやイワシあるいはフィッシュ・オイルが原因の蕁麻疹が典型例です。

プーファは体内に入ると過酸化脂質反応を起こして、アルデヒドを発生させますが、このアルデヒドがタンパク質や脂質複合体に結合すると炎症ゴミ(炎症を引き起こすゴミ)となります。。。。(『新・免疫革命』参照(^_-)-

さて、このような食物アレルギーが起こりやすくなるのは、もちろんプーファの摂取が最大の原因ですが、小腸のバリアがなくなっている場合は、フリーで毒性物質(食物アレルギー源)が血液内で入っていきます(J Immunol. 2017 Jan 15;198(2):581-589)(Curr Pediatr Rev. 2018;14(3):156-163)。

この状態では、拙著『慢性病は現代食で作られる(続・新免疫革命)』で詳述したエンドトキシン(内毒素)も同時に血液内に入ります。

この腸内バクテリア由来のエンドトキシンは脳でも炎症を引き起こすため、多発性硬化症が発生したり、悪化したりするのです(J Neurochem. 1999 Feb;72(2):652-60)(Neurotherapeutics. 2017 Jan;14(1):199-211)(Brain. 2018 Jul 1;141(7):1900-1916)。

つまり、食物アレルギーが起こる条件下では、自己免疫疾患も起こりやすいということです(#^.^#)

これはアレルギーと自己免疫疾患はいずれも炎症という現象は同じであり、糖のエネルギー代謝の低下がその直接の原因となっている点で共通のメカニズムをもっていることを示しています(#^.^#)

アレルギーと自己免疫疾患を分けて考えるとますます迷路に入ることになります。

これはオッカムの剃刀の原則(真理の原則)に反しているということですね(#^.^#)

Simple is the best!

 

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