一般に脳の大きさと脳力(認知、計算、創造性など)は比例します。
しかし・・・・
最近になって、人間よりも脳が小さいサル、オランウータン、オウム、鳩、さらにはクモのような昆虫でも計算能力があることが示されています。
まだ言語を話さないヒトの赤ちゃんでも計算能力があることも分かっています。
これは言語を持たない、あるいは複雑な数字の概念を持たないブラジルの原住民でも計算能力があることも知られています。
さて、今回はミツバチにその計算能力があるかどうかを調べた興味深い実験結果が報告されました(Science Advances, 2019; 5 (2): eaav0961)。
その結果は、簡単な数字(1~5)の範囲では、少なくともトレーニングによって足し算、引き算ができることが示されました。
今まで、ミツバチには空間認知に加えて、右/左、上/下、同じ/違う、大きい/小さいなどの概念があることも分かっています。
今回の研究で、ミツバチにはさらに簡単な計算能力もあることが付け加えられました(^_-)-☆。
紀元前2000年に古代エジプトやバビロニアで数字による計算が使われ始めたとされています。
しかし、今回の研究からは、計算には昔から言われていた高度の脳(大きな脳)が必要という訳ではないことが明確にされました。
ミツバチに複雑な計算が可能かどうかはまだテストされていませんが、実生活においては簡単な計算ができれば事足ります。
生命体は人間に特有と思われていた様々な能力をすでに持っている。
シュタイナーは無生物~哺乳動物まですべて意識があるが、そのレベル(階層)が違うだけと言っています。
しかし、そのレベルさえも変わらない可能性があるのではないでしょうか(すべて潜在能力がある)。
人間がただそれに気づかないだけかも知れません(#^^#)。