ミレニアル世代と呼ばれる今の20~40代の世代についての記事が最近目に留まるようになりました。
この若い世代はちょうど私の下の世代になります。
国連の子どもの権利委員会は日本で子どもへの虐待が頻発している状況に懸念を示し、日本政府に対応を強化するよう勧告しています。
ミレニアル世代が親になったときの現象ですね。
なぜこのようなことが起こっているのでしょうか?
ニューヨーク州のミレニアル世代の2人に1人は、学資ローンの返済をのため多くの人がバーテンダーやウエイターをやっているといいます(New York Psot, February 2, 2019)。
そうです。
ここ100年の中ではミレニアル世代は最も貧困率が高いというデータがすでに出ているのです。
さらに・・・・・
最新の疫学的調査でも、なんと高齢者に起こるガンがミレニアル世代を襲っているといいます。
大腸がんは以前から若年化傾向がありましたが、最近では膵臓がん、胆のうがんなどの消化器系のがん、子宮がんもミレニアル世代に急増しています(The Lancet Public Health, Published:February 03, 2019)。
ベビーブーマー世代といわれる今の60~70代の人たちの2倍のがん罹患リスクがあるといいます(同じ年齢で換算)。
その他、60~70歳に好発する腎臓がん、多発性骨髄腫、白血病などもミレニアル世代に急増しています。
これらのがんは肥満との関係があるといわれていますが、ミレニアル世代は、これより上の世代よりも肥満率は低いことが分かっています。
肥満と痩せは同じ病態(病態の進行による)という話を拙著『病はリポリシスから』でお伝えしましたが、おそらくミレニアル世代は、病的な痩せ(筋肉衰弱)が多くなっていると私は考えています。
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筋肉がなくなるのは、まさに糖のエネルギー代謝の低下が原因です。
現在はさらに地球環境が悪化していますから、ミレニアル世代よりも下の世代ではさらに経済および健康状態は悪化していく可能性すら感じます。
社会を主軸となって支える20~40代の若者がもっとも貧しくて、心身の健康状態が悪い(=糖のエネルギー代謝が回っていない)というのは・・・・・・
現代社会全体が「シックネス・フィールド(病気の場)」であることを如実に物語っているのではないでしょうか。