Book

『目と腎臓によい物質とは』

心身のダイエットパーソナルコーチのパレオドクタ―崎谷です。

現代医学でよく使用されている抗凝固剤(血液を凝集させない薬)にワーファリンという薬があります。

心臓の不整脈、脳梗塞や動脈閉塞予防に使用されています。

このワーファリンの主作用は・・・・

ヘルシネス・フィールド(健康の場)をキープするのに欠かせない脂溶性ビタミンKの作用をブロックすることです。

ビタミンKは、プーファによる電子の渋滞を解消するクワイノンに分類されます。アントラキノンやコエンザイムQ10と同じ作用をするものです。

今回、ビタミンKは大血管だけでなく、微小血管でも石灰化を止めて血流を維持する重要な働きがあることが報告されています(Sci Rep. 2018; 8: 15088)(Nephrol Dial Transplant. 2018 Jul; 33(7): 11221128)。

とくに網膜、腎臓などには細い血管が豊富に走っています。

ビタミンKは、これらの微小血管の血流を良くしてくれるのです。

ちなみに網膜と腎臓が真っ先にやられるのは、糖のエネルギー代謝が止まった糖尿病の状態。

つまり、糖が利用できない状態(=脂肪をエネルギー源としている場合)は目と腎臓の微小循環にダメージを与えるということです。

実際に糖尿病の腎臓障害は脂肪をエネルギー源とする(=糖質制限、ケトン食など)ことで起こることがすでに報告されています(^_-)-☆。

その他、ビタミンKには、骨や筋肉増強作用があります。

皮膚のシミ予防やハリももたらしてくれるので、美容にも最適ですね。

ワーファリンの持続投与を私が臨床の現場で勧めない最大の理由は、血管系・骨・筋肉そしてミトコンドリアにダメージを与え、最終的に糖のエネルギー代謝をブロックするからです(^_-)-☆。

最近、視力が低下してきたと感じるときには、ビタミンKの摂取も一考してみましょう。(^_-)-☆。

関連記事

  1. 『“スキル”はアップロードできない〜リアルサイエンスシリーズ』

  2. ◆パレオ協会基礎医学ニュースレター◆   『近代病の原因:統合ストレ…

  3. 『抗うつ薬が一時的に効果がある理由!』

  4. 『新型コロナはアジア人がターゲット、ワクチンのターゲットは?』

  5. 『2020年の昔話』

  6. 『薬理学も根本的見直しが必要!』

  7. ◆パレオ協会ニュースレター◆  『鉄剤投与と気分高揚、多幸感』

  8. 『新型コロナ経口薬「モルヌピラビル(molnupiravir)」の臨床…