プーファ(多価不飽和脂肪酸、オメガ3&6)は、一般的に必須脂肪酸とされています。
必須ということは、自分の体内で合成できないために食事から摂取しないといけないということです。
これが古い動物実験から導かれた誤った結論であることは、『プーファフリーであなたはよみがえる』に詳述しました。
それどころか、プーファを日常摂取していると様々な弊害がでます。
今回、高プーファ食(エネルギー換算全体の10%量、残りの半分は一価不飽和脂肪酸)で高血圧になるという研究結果が報告されました(American Journal of Physiology-Heart and Circulatory Physiology, 2018; 315 (6): H1713)。
この研究では、高プーファ食で炎症性のTリンパ球が増加していたことが、高血圧をもたらしているのではないかと示唆していました。
高血圧の原因は、動脈硬化です。
高血圧自体が悪いのではありません(高血圧は結果にすぎない)。
動脈硬化は動脈の壁の炎症によって引き起こされます。
動脈の炎症がプーファ(オメガ3&6)で引き起こされるということですね。
食事(特にプーファなどの毒性物質の摂取)と感染症に対応する私たちの体のシステムが同じであることは、拙著(『慢性病は現代食でつくられる(続・新免疫革命)』)でもお伝えしましたが、大変興味深いですね(^_-)-☆。
私たちの体は無駄がなく、シンプルにできています。
今回のラットに与えたのは、一価の不飽和脂肪酸(オレイン酸)を入れると、食事の過半数が酸化する不飽和脂肪酸です。
ちなみにオレイン酸などの一価の不飽和脂肪酸も体内で酸化してアルデヒドを発生させます。
プーファが食事量全体(エネルギー換算)の10%もあれば、炎症が起こるのは当然です。『続・新免疫革命(現代食で慢性病が作られる)』でお伝えした「メタ炎症」が起こります。
脂質の評価を行っている国際機関(IEM)では、プーファの1日摂取推奨量を6-10%としています。
これでも十二分に過剰摂取であることを次作の『オメガ3の真実』にも詳述いたしましたので、楽しみにしてください(^^♪。