今日は心温まる話をシェアしたいと思います。
と同時に、私たち生命体が「利己的」であり、遺伝子に支配されているという「遺伝子決定論」を軽く覆す実話でもあります(^_-)-☆。
2011年にブラジルの海岸にオイルにまみれて打ち上げられたマゼラン・ペンギンをブラジル人の71歳の男性が発見しました。
この男性は、ペンギンを助けて、海に戻る体力がつくまで、自宅でエサを与えて保護したのです。
しばらくすると、ペンギンはすっかり元気になりました。
しかし、ペンギンに海に戻るようにせかすと、海に戻るのを拒否したといいます。
この男性は仕方がないので、ペンギンを連れて沖までボートを漕いでいきました。
その沖でペンギンを海に戻して、やれやれとボートを漕いで岸に戻り、ボートを小屋に入れようとすると・・・・
なんとボート小屋で海に放したはずのペンギンがお出迎え(^^♪。
先にボート小屋に戻ってきちゃったのです。
結局、そのペンギンは新しい羽が生え変わるまでの11ヵ月間もの間、この男性と生活を共にしました。
この男性の元を離れたあとも、毎年戻ってきたといいます。
毎年4カ月ほど、この男性のところに滞在したようです。
このペンギンはマゼラン・ペンギンで、アルゼンチンからチリの海岸で棲息しています。
したがって、ブラジルの海岸までは数千kmも泳がなくてはいけません。
しかも、このペンギンは他の人間が近づくと、かみついたり、逃げ去ったりしたようです。この男性だけには、ワンちゃんのように尻尾をふったり、嬉しいという声を出しました。
毎年、わざわざこの男性に会うために数千kmも泳いできたのですね(#^.^#)。そんな距離が離れているところを覚えているのですから、知能も相当高いと思います。
このペンギンは明らかに利己的な生き物などではありませんね。
わざわざ数千kmも泳いでくるという行為は、生存や自分の遺伝子を残すという利己的な目的(打算)とはかけ離れています。
ペンギンも高い知能だけでなく、ワンちゃんと同じように愛情を与えてもらった人間に愛情(恩義、愛着)を持っていたことが分かります。
愛は種を超える最大の原動力になることを証明してくれました(^_-)-☆。
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