最近、糖尿病の新薬で胆管がんが増加するというデータが公表されていましたよね。
データを隠すことより公表する方が、メリットが大きかったのでしょう。
将来訴訟になることを考えると、添付文書に入れておいたほうがよい(「胆管がんのリスクが高まる」)と判断したと思います。
こういったネガティブなデータは新薬の特許が切れてかなり時間が経過してからでないと公表されないからです。
血糖を低下させるとガンになるのは、基礎的なサイエンスをしっかり学べば理解できますからご安心ください(^○^)。
今回、コレステロール降下剤(スタチン製剤)が褐色脂肪組織を減らすことで代謝を落とし、肥満傾向になることが報告されました(Cell Metabolism, 2018)。
コレステロール合成を低下させるスタチン製剤で糖尿病、うつ病やガンが増加することはすでに報告されています。
コレステロール合成の過程で合成される物質が、白色脂肪組織(リポリシスでプーファを出す脂肪組織)を褐色脂肪組織(糖の代謝を高める)に変換させます。
この物質がスタチン製剤でブロックされます。
今回は、スタチン製剤が実際に褐色細胞組織を減らすことを動物および人体実験で確かめたものです。
現代人の毒(プーファ)は白色脂肪組織に蓄積しています。一方の褐色脂肪組織は、糖や脂肪を蓄積するのではなく盛んに燃焼させて熱生産します。
著者は必死でスタチン製剤の弁護に努めていましたが(コレステロールは心臓血管疾患の原因だって??・・・(笑))、そうでもしないと公表できないのでしょうね。
しかし、今回の研究もコレステロール降下剤で太る原因の一端にすぎません。
私たちの心身では、コレステロールとくにLDLコレステロールは糖に次いで重要な抗ストレス物質です。
それがなくなるということは、ストレスにさらされると容易にリポリシス(白色脂肪組織からプーファを放出)が起こるということです。
血液中にプーファがあふれると、特にお腹に脂肪がつき始めます。
これが「コレステロールを低下させると太る」というメインのメカニズムです!(^^)!。