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『酸化こそは生命そのもの』

 

 

みなさんは、酸化という言葉を聞くと、鉄がさびるようなイメージで良くない印象ではないでしょうか?

 

 

一方、還元やアルカリ性と聞くと、体に良いイメージがあると思います。

 

 

しかし、私たちの体の中では正反対のことが起こっています。

 

 

細胞内では還元やアルカリ性こそがまさに「さびる」状態になるのです。

 

細胞内はいつも酸性にキープしないといけません。

 

酸化状態が初期設定になっているのです。

もう一つ。

 

活性酸素という言葉をきくと、これまた悪いイメージがあるのではないでしょうか?

 

活性酸素も酸化させるというイメージがあると思いますが、細胞内ではとても重要な働きをしています。

 

その代表例は、白血球(食細胞)がバクテリアを掃除するときに活性酸素を用いています。

 

 

活性酸素でバクテリアを漂白して死滅させるのですね。

 

 

しかし、ある種のバクテリアはこの漂白剤(活性酸素)で生き延びるものがあります。

 

 

食中毒のサルモネラやメチシリン耐性黄色ブドウ球菌などです。

 

最新の研究で、このような白血球の通常の活性酸素で死滅しないバクテリアに対して、あのエネルギー産生所であるミトコンドリアがヘルプするメカニズムが明らかにされました(Cell Host & Microbe · October 2018)。

 

 

なんとミトコンドリアからも活性酸素を袋にいれて、バクテリアまで届けるのです。これによって、バクテリアは大量の活性酸素を浴びて死滅します。

 

 

活性酸素はそのほかにも細胞に危険を知らせる重要なシグナルとしても使用されています。

 

 

もちろん、プーファ(多価不飽和脂肪酸)のように大量に活性酸素を発生させると酸化が行き過ぎ(アルデヒド発生)になり逆回転します。

しかし、酸化あるいは活性酸素というものも、私たちの体の中では、健康の場を維持する初期設定になっている重要なファクターなのです。

まずは細胞は酸化状態でなければならないという事実をしっかり抑えておきましょう(『ガンは安心させなさい』に詳述しています(^_-)-☆)。

 

 

 

 

 

 

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