現代医療では感染症に対しては、残念ながら抗生剤や抗ウイルス剤の投与しか治療法がありません。
もちろん、その薬剤に対する耐性がすぐにできるので、この方法は対処療法にしかすぎません。
客観的に物を考えられる治療者であれば、これは明白に理解しています。
しかし、この対処方法は短い入院期間(日本の医療費削減政策です)の病院治療では欠かせないのですね。とにかく、入院中だけは安定させればそれで病院が回るのですから。。。。涙
今世界でもこの現実に気づいて良心の痛む医師たちが、現代医学に見切りをつけて模索を始めています。現在はかなり長い停滞期に入っていますが、時代の過渡期に差し掛かっていることを医療の現場でも痛感しています。
その若い良心をもった治療者たちの受け皿になるべく精進していきたいと思います。
さて、今回ご紹介するのは、冒頭の感染症の話題。
感染症も糖のエネルギ―代謝との関連で見なければ、すべて対処療法に終始します。
マラリア感染症についての研究報告で秀悦なものがありましたので、ご紹介差し上げます!(^^)!。
それは、感染している場合にはエネルギ―代謝のスイッチが入れ替わるという大切な事実(Curr Biol. 2018 May 21;28(10):1635-1642.e3)。
具体的には感染時には、血液中の遊離脂肪酸(現代人はほとんどがプーファ)、ケトン体、乳酸が増加しています。
これはまさしくシックネス・パターンの代謝。
糖の不完全燃焼と脂肪のエネルギ―代謝になっています。
実験ではマラリアに感染したマウスにブドウ糖を与えると、糖の不完全燃焼と脂肪のエネルギ―代謝がストップし、糖のエネルギ―代謝に切り替わっています。そして、そのことが感染に対する抵抗性をつけました!
実はマラリアだけでなく、インフルエンザの感染でもブドウ糖の投与によって症状は改善します。
感染はいつもお伝えしているように、病原体が問題なのではなく、ホスト側(宿主)のエネルギ―代謝が問題なのです。
糖尿病も砂糖で治るのも同じ原理ですね(#^.^#)。
ハチミツが万病に効くという理由も同じです(*^。^*)。