一般のアトキンズダイエット(超低炭水化物食)やケトン食では必ずリバンドがきます。嘘だと思う方は一度ご自分でトライしてみてください。
ただし、体調が悪くなるのでお勧めはいたしません。
今回、食事以外の要因で体重が増加する原因を示唆した研究が報告されました(PLoS Med. 2018 Feb 13;15(2):e1002502)。ハーバードの公衆衛生の研究結果なので少し注意しないといけませんが・・・・・
2年間に渡って体重減少を目的とした食事法にトライした米国の過体重・肥満の621人(30-70歳)に対して、ある物質に注目した研究です。
その物質とは、フッ素化合物の「パーフルオロアルキル化合物(PFAS)」。
水と油をはじくことから、半導体・情報通信・自動車・航空産業・化学工業・調理用器具のコーティング(焦げ付き防止のフライパン!)などに広く使用されています。
水をはじく絨毯、衣服やシューズにもコーティングで使用されています。
この研究では、参加者の体重は最初の6カ月間に平均で6.4kg減少しましたが、その後6~24カ月の間に平均で2.7kgリバウンドしていました。
このリバンドが起こった時期に血液中のパーフルオロアルキル化合物(PFAS)濃度が有意に高くなっていたことから体重増加の原因として喚起されています。
興味深いのはこの血液中のパーフルオロアルキル化合物(PFAS)濃度が高くなるのと比例して基礎代謝が低下したこと。
そして、その傾向は女性の方で顕著であったことです。
パーフルオロアルキル化合物(PFAS)は環境攪乱ホルモンとしてヒトに限らず、野生動物にも生物学的濃縮によって蓄積されていることが10年前から報告されていました。
ヒトの死体を調べた研究では、肺と肝臓にパーフルオロアルキル化合物(PFAS)が蓄積していることが報告されています(Scientific Reports volume 7, Article number: 6841 (2017))。骨髄にも認められています。
生活用品のみならず、食事(汚染された動植物)からも日常的にパーフルオロアルキル化合物(PFAS)が体内に蓄積しているということです。
さて、なぜパーフルオロアルキル化合物(PFAS)が体重増加をもたらすのでしょうか?
それはこの物質はエストロゲン作用を持つからです(ということは発ガン作用がある!)。
エストロゲンはストレスホルモンです。ストレスホルモンは特に内臓脂肪をつけやすくします。
こういった環境ホルモンも死角になっていますので、日常の生活でフッ素化合物には留意しないといけません。
フッ素で歯をコーティングするのも危険です。米国では水道水にフッ素が添加されていますから、恐ろしいことです(日本は大量の塩素を水道水に入れて実験している)。
すべての慢性病は腐敗資本主義のバックフローでしかありません。