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『腸内細菌の増殖と血管のトラブル!』

 

腸内細菌の増殖は、たくさんの問題を私たちに引き起こします。

アトピー性皮膚炎、喘息などのアレルギー疾患、関節リウマチ、SLEなどの自己免疫疾患だけでなく、糖尿病などのメタボやガンなどのあらゆる慢性病と深い関係があります。

さて、その中でも最近注目されているのが、心筋梗塞などの血管障害。腸内細菌によって、ある栄養素が転換されることで、動脈硬化を引き起こすことが報告されています(Sci Rep. 2019; 9: 11647)。

特に問題になるのがサプリメント。

どのサプリメントが腸内細菌との相互作用で問題になるかというと・・・・・

カルニチンやコリンといった物質です(^^♪。

これらは、腸内細菌によって、「トリメチルアミン( trimethylamine (TMA))」という物質に変換されます。

この「トリメチルアミン(TMA)」は、私たちの小腸から吸収されたのち、肝臓に運ばれます。

そこで「トリメチルアミン-N-オキシド( trimethylamine N-oxide(TMAO)」という物質に変換されます。

この「トリメチルアミン-N-オキシド(TMAO」という物質が、血管に炎症を引き起こしたり、血栓を作りやすくするのです。

脳においても、脳血管にダメージを与えて、いわゆる「リーキーベッセル(脳血液関門破壊)」を引き起こします。

このことによって、アルツハイマー、筋委縮性側索硬化症(ALS)などの発生に関与していると言われています(Nutrients. 2018 Oct; 10(10): 1398)。

腸内細菌に善玉も悪玉もありません。

腸内細菌増殖そのものが病態のパラメーターになるのです(^_-)-☆。

 

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