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『ワクチン接種後にはがん検診を行ってはいけない理由』

 

インフルエンザウイルスあるいは子宮頸がんワクチン接種後に接種側のリンパ節が腫れるという現象が認められます(Axillary lymph node accumulation on FDG-PET/CT after influenza vaccination. Ann Nucl Med. 2012;26:248–252)(Lymph node activation by PET/CT following vaccination with licensed vaccines for human papilloma viruses. Clin Nucl Med. 2017;42(5):329–334)。

今回のファイザー、モデナの遺伝子ワクチンでも、接種側のリンパ節が腫れるという現象が報告されています(Efficacy and safety of the mRNA-1273 SARS-CoV-2 vaccine.N Engl J Med 2021;384:403–16)(COVID-19 mRNA Vaccination-Induced Lymphadenopathy Mimics Lymphoma Progression on FDG PET/CT. Clin Nucl Med. 2021 Apr 1;46(4):353-354)(Hypermetabolic lymphadenopathy following administration of BNT162b2 mRNA Covid-19 vaccine: incidence assessed by [18F]FDG PET-CT and relevance to study interpretation. Eur J Nucl Med Mol Imaging. 2021; 48(6): 1854–1863)。

 

ワクチンは三角筋に注射されて、その接種側の腋窩、鎖骨上あるいは頸部のリンパ節が腫れます。

 

これは、筋肉内から血管にはいった遺伝子を内包したナノ粒子を貪食した食細胞(樹状細胞など)がリンパ節に集結するからです。

糖のエネルギー代謝が高いと、食細胞がリンパ節に流れることはなく、リンパ節は腫れません(細胞内で貪食して終わり(^_−)−☆)。

 

しかし、糖質制限やプーファ過剰などで糖のエネルギー代謝が著明に低下している現代人では、食細胞の能力が低下しているため、リンパ球にヘルプを求めます。

 

そのためリンパ節に集結した食細胞とそれによって過剰刺激されたリンパ球で、リンパ節が腫れるのです。

 

やがてリンパ節に集結した食細胞は、その後脾臓に移動します(脾臓で、食細胞が放出するエクソソームにプリオン病の元になる異常タンパク質が含まれる)。

 

実際にガンの転移巣を検査するPET検査(FDG PET/CT)では、このリンパ節はガンの転移巣と同じく高集積(画像上は黒く見える)像としてハイライトされます。

 

そのため、ワクチン接種後にがん検診でPET検査を行うと、ガンの転移と区別がつきません。

このリンパ節に集積した食細胞やリンパ球では、糖のエネルギー代謝が低下しているために、糖の不完全燃焼(解糖系の亢進)にスイッチしています。これは、ガン細胞の代謝と同じため、画像検査では区別がつけらなれないのです。

通常、ワクチン接種後2週間程度でリンパ節の腫れがなくなるとされていますが、1か月以上継続する場合もあります。

 

 

特にリンパ腫などの血液系のガンや転移がある固形ガン(乳がんなど)がある場合あるいはがん検診を行う場合は、新型コロナ遺伝子ワクチンを含めたワクチン接種後に検査を行わないことが賢明です(^_−)−☆。

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