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『新型コロナウイルスにエイズウイルスが組み込まれているのか?』

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が騒がれ出した当初、人工新型コロナウイルス(SARS-COV-2)にエイズウイルスが組み入れられているという研究論文を引用しているブログがたくさんありました。

このインドの研究論文は、間違いであったいうことですでに撤回されています。

なぜ、当初からこの様な研究が一時的にも論文に掲載されて、ブロガーやyoutuberたちによって拡散されたのでしょうか?

それはエイズ(HIV)に対する抗ウイルス剤が市場に余っていたからです(^_−)−☆(もちろんアクセスを稼ぎたいブロガーたちは真実を知る由もありません😊)。

エイズの虚偽は、今回の新型コロナよりも酷いものですが、これはまた著作にしていきたいと思います。

さて、最新の研究で、このエイズに対する抗ウイルス薬であるロピナビル(lopinavir)・リトナビル(ritonavir)を今回の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に使用した研究結果が報告されています(N Engl J Med.  March 18, 2020 doi:10.1056/NEJMoa2001282)。

PCR検査でSARS-CoV-2感染が確認され、肺炎が胸部画像検査で認められた患者さんを対象に、通常治療と抗エイズ薬を比較しています。

通常治療としては、酸素療法、抗生物質などの他の薬剤療法を行なっています(こちらの治療も詳細に見るととんでもんない治療ですが・・・・・)。

その結果はどうなったのでしょうか?

まず、治療効果(臨床的改善までの期間、28日死亡率)には全く差はありませんでした。

ロピナビル・リトナビル群の13例(13.8%)が、有害事象のために早期に服用中止しています。

ロピナビル・リトナビル群での有害事象を具に見ると、消化器系の問題(急性胃炎、悪心、嘔吐、下痢、腹痛、消化管出血、食欲不振)、湿疹、心電図異常(Prolonged QT interval)などが特徴的であることが分かります。

つまり、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に対して、抗エイズ薬は効果がないばかりか、“短期的”にも副作用が伴うということです。

これらの現代医学の薬物の研究で公表される有害事象(副作用でなく主作用(^_−)−☆)は、ほとんどが軽いものでかつ短期的なものです。

私たちが本当に知りたいのは、ワクチン、GMOや放射線と同じく、長期的影響です(甚大な副作用や長期的影響は公表されない仕組みになっています)。

以上の事実からも、新型コロナウイルス(SARS-COV-2)にエイズウイルスが組み入れられているというのはデマであったことが分かります🤗。

(そもそもどちらのウイルスも自然界には存在しませんので、この議論そのものがフェイクですが・・・・・・)

在庫セールとしてもあまりも稚拙ですね。

これが私が何度もお伝えしている「フェイクサイエンス(pseudoscience)」の実態です。

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