『筋トレサプリ「クレアチン」の隠された事実』
ジムに通う若者たちの間で「筋肉がみるみるつく魔法の粉」として話題沸騰のクレアチンサプリメント。Instagram や YouTube で筋トレインフルエンサーたちが「これなしでは筋トレできない!」と絶賛し、世界中で数十億円規模の市場を形成している現代の「筋肉神話」です。
しかし、その輝かしい宣伝文句の陰に隠された衝撃的な事実をご存知でしょうか?まるで美しい毒キノコのように、外見は魅力的でも内側に恐るべき危険が潜んでいるのです。
⭐️クレアチンってそもそも何?
クレアチンを一言で例えるなら、私たちの体内に存在する「天然の電池」のような物質です。主に筋肉と脳に蓄えられ、私たちの肝臓、膵臓、腎臓で毎日約1グラムずつ丁寧に作られています。その材料は、グリシンとアルギニンという2つのアミノ酸—いわば「体内工場の原材料」です。
普通の食事でも、ステーキや魚介類から自然に摂取できる身近な成分でもあります。筋肉内でATP(体のエネルギー通貨)と反応してパワーを蓄積するため、「筋トレ界のスーパーヒーロー」として注目されるようになりました。
ところが、この「エネルギー蓄積説」自体に根本的な疑問があることを、拙著『水と命のダンス』で科学的に検証しています。まるで砂上の楼閣のように、その基盤となる理論そのものが揺らいでいるのです。
⭐️クレアチンサプリに潜む“汚染の闇”
2011年、サプリメント業界に激震が走る研究結果が発表されました。まるで犯罪現場の科学捜査のように、市販クレアチンサプリメントを徹底解析した結果、驚愕の汚染実態が明らかになったのです。
重金属汚染:体内に蓄積する「静かなる殺し屋」
検出されたのは、ヒ素、カドミウム、水銀、鉛といった重金属群。これらは体内に蓄積し、まるで「時限爆弾」のように長期間かけて健康を蝕んでいきます。工場排水で汚染された魚を食べ続けるのと同じような状況が、サプリメント摂取によって起きているのです。
毒性化学物質:化学工場の「副産物」
さらに恐ろしいのが、以下の毒性物質の検出です:
・チオ尿素(thiourea)
まるで「細胞の暗殺者」のような物質。
骨髄機能を抑制し、血液を作る工場を破壊。
動物実験で甲状腺がん・肝臓がんを誘発。
IARC(国際がん研究機関)により発がん性物質に指定。
甲状腺ホルモン合成をブロックし、甲状腺機能低下症を発症させる。
・ジシアンジアミド(Dicyandiamide, DCD)
胃酸という「化学反応釜」の中で、致命的な青酸(シアン化水素)に変化する可能性。
青酸といえば、戦後の帝銀事件で使用された猛毒として歴史に刻まれた物質。
一酸化窒素(NO)、一酸化炭素(CO)、硫化水素(H2S)と同様に、ミトコンドリア(細胞の発電所)を完全停止させる。
これらの化学物質は、まるで「トロイの木馬」のように健康を装ってサプリメントに潜り込み、私たちの体内で破壊活動を行うのです。
参考文献
・Levels of creatine, organic contaminants and heavy metals in creatine dietary supplements. Food Chemistry Volume 126, Issue 3, 1 June 2011, Pages 1232-1238
・『THIOUREA HAZARDOUS SUBSTANCE FACT SHEET』 Sinhon Chemical, 07-Apr-2024
・Safety Assessment and Evaluation of Novel Thiourea Derivatives as Antivirals. doi: https://doi.org/10.1101/2023.06.25.546447
・15th Report on Carcinogens. National Toxicology Program. Research Triangle Park (NC): National Toxicology Program; 2021 Dec 21.
・ATSDR Toxicological Profile for Thiourea(Agency for Toxic Substances and Disease Registry)
→ https://www.atsdr.cdc.gov/toxprofiles/tp150.pdf
・Bioavailability, Efficacy, Safety, and Regulatory Status of Creatine and Related Compounds: A Critical Review. . 2022 Feb 28;14(5):1035.
・Adverse effects of creatine supplementation: fact or fiction? Sports Med. 2000 Sep;30(3):155-70.
・Common questions and misconceptions about creatine supplementation: what does the scientific evidence really show? J Int Soc Sports Nutr. 2021 Feb 8;18:13.
・Oral Glycine and Sodium Thiosulfate for Lethal Cyanide Ingestion. J Clin Toxicol. 2017 Jun 27;7(3):355.
⭐️実際に起きている健康被害
理論上の危険性だけではありません。実際にクレアチンサプリメント摂取者から以下の症状が多数報告されています:
・胃腸の激しい不調(まるで食中毒のような症状)
・制御不能な下痢と腹痛
・筋肉の異常な痙攣と痛み
・腎臓への深刻な負担増加
参考文献
・Gastrointestinal distress after creatine supplementation in athletes: are side effects dose dependent? Res Sports Med. 2008;16(1):15-22.
・Side Effects of Creatine Supplementation in Athletes. Int J Sports Physiol Perform
. 2006 Dec;1(4):311-23.
・Is It Time for a Requiem for Creatine Supplementation-Induced Kidney Failure? A Narrative Review. Nutrients 2023, 15(6), 1466
⭐️過剰摂取の落とし穴:クレアチンが発がん物質に?
「純度が高ければ安全」と考えるのは早計です。
過剰なクレアチンは体内でホルムアルデヒドに変換されることが分かっています。これは家具や壁紙に含まれる化学物質で、シックハウス症候群の原因として有名な発がん物質です。
プーファから発生する過酸化脂質と同じ物質です。
参考文献
・Potential cytotoxic effect of chronic administration of creatine, a nutrition supplement to augment athletic performance. Med Hypotheses. 2000 May;54(5):726-8.
⭐️品質管理の「闇」
現在市場に流通するサプリメントの大部分は、中国・インドで大量生産された化学合成品です。これらの国々では、医薬品でさえ品質管理が深刻な問題となっています。
9月リリース予定の拙著『世界一やさしい薬のやめ方』(大型書店は9/12もしくは13から発売予定、)で詳述していますが、医薬品でさえ品質管理が問題となっているこれらの国々において、規制のないサプリメントの品質を信頼できるでしょうか?
あなたが信じて飲んでいる粉末は、本当に「安全な栄養補助食品」なのでしょうか?
事実上無規制状態のサプリメント業界において、品質管理は「砂漠で水を探す」ほど困難な状況なのです。
⭐️賢い選択のために
筋トレやスポーツパフォーマンス向上は素晴らしい目標です。しかし、その過程で健康という最も大切な財産を失っては本末転倒です。
サプリメントという「魔法の解決策」に頼る前に、まず基本的な基礎代謝を高める栄養、適切な休息、正しいトレーニング方法を見直すことが賢明でしょう。健康な体作りに近道はありません。
地道で確実な方法こそが、長期的な成功への唯一の道なのです。