【砂糖に関する真実】 健康リスクがあるのは「砂糖菓子」「砂糖飲料」ではなく「人工甘味飲料」
「甘いものが心臓血管疾患のリスクを高める」の本当の意味は何でしょう?
むしろ砂糖菓子を食べない方が心臓血管疾患のリスクを高めたという現代医学の期待を裏切る研究をご紹介しましょう。
1997年と2009年に実施された食生活とライフスタイルに関するアンケートに回答したスウェーデンの成人約7万人のデータを分析した研究です。
研究者らは、添加糖の摂取源を、甘い飲み物、焼き菓子やアイスクリームなどの甘いお菓子、蜂蜜やジャムなどのトッピングの3つのカテゴリーに分類して調査しました。
その結果、お菓子(ペストリー、アイスクリーム、チョコレート、キャンディー)の摂取が少ないほど心臓血管疾患(脳卒中も含む)が高くなり、トッピング(上白糖、蜂蜜、ジャム、マーマレード)の摂取量が少ないほど心不全および大動脈弁狭窄症が高くなることが分かりました(負の線形相関)。
そして、甘い飲み物の摂取量が多いほど、心臓血管疾患になりやすくなるのは、人工甘味料の飲料だけであり、砂糖入りの飲料ではそうはならないことも示されました。
参考文献
Added sugar intake and its associations with incidence of seven different cardiovascular diseases in 69,705 Swedish men and women. Front Public Health. 2024 Dec 9;12:1452085.
砂糖菓子を食べないと、健康リスクが高まる。
そして、健康リスクがあるのは、人工甘味料入りの飲料だけであるという結果です。
昔から各国で自然の甘味料(黒糖、ハチミツ、メープルシロップなど‘)を使用したお菓子が存在しています。
個人的にはギリシャのバクラバ(baklava)などのハチミツやショ糖およびカスタードクリーム(本物)がたっぷりかかったお菓子が好物です😀。
今回の研究は、「チーム糖質制限」には痛手の結果です。
現代医学(つまり現代の支配層)を必死に応援する「チーム糖質制限」は、「この研究は疫学的調査であり、因果関係は言えない」と開き直るでしょう。
しかし、「チーム糖質制限」が掲げる「砂糖悪玉説」の根拠の多くは、疫学的調査なのです。
なお、この研究では以下のように述べています。
「果糖(フルクトース)の有害な代謝作用という概念は疑問視されていることを強調しておくことが重要である。なぜなら、このテーマに関する多くの研究は、通常の食事摂取による代謝作用を反映していない非常に高い果糖(フルクトース)摂取量(95パーセンタイル以上)を指しているからである」
このように研究者たちは、すでに「果糖悪玉説」の根拠となる研究の不自然さ(果糖の不自然な過剰投与実験)を認識しています(^_−)−☆。