『法律は何のためにあるのか?〜俯瞰シリーズ』
今日は絶対言ってはならない内容の話になります。
先日から、ウエルネスラジオのフリートピックで、たびたび「法律」についてロジカル(徹底して論理的に)に考えるということをお伝えしています。
私たちには、他人(自然、他の生命体も含む)に迷惑をかけない限りにおいて、自由に生きる権利があります。これは自然の法則に属するものです。
この大原則を世界の多くの人が知ることでこの地球は素晴らしい場所となります。
さて、法律について、非常に示唆に富む読み物がありました。
『Milking the Public』 Political Scandals of the Dairy Lobby from L. B. J. to Jimmy Carter という1980年に出版された本です。
1930年代に、米国の小規模農家(酪農家)は、加工業者を完全にスキップし、中間業者を排除することを選びました。
これにより農家はより多くの収入を得ることができただけでなく、小規模農家(酪農家)をまとめていたカルテル(ミルクカルテル=現在の多国籍企業)や従来の加工業者を排除することで、乳製品の価格が実際に低下しました。
これは消費者にとっても良いことです。
ところが、この状況に対して、カルテルが設立したロビー活動グループ「全米酪農生産者連盟」は、議会に働きかけて、自由市場を撤廃して政府が価格操作(価格固定)する法律を通します。
この法律の真の目的は、カルテル(大規模農家を含む)を小規模農家から守るために、自由競争を排除することに他ならなかったのです。
小規模農家は、カルテルや加工業者を飛び越えて、自分たちの商品を直接販売し、価格を下げると消費者の利益にもなりますが、同時に小規模農家にも利益を増えます。まさにウインーウインの関係です。
ここでは、支配者層が寄生して生きていく余地がないため、法律なるものを作って私たちが自由に生きる権利を剥奪するのです。
みなさんが苦しんでいる高額な税金はなぜ支払わないといけないのでしょうか?
法律で処罰されるからではないでしょうか?
それでは、その法律の根拠は何でしょうか?
それは、私たちが他者に迷惑をかけない範囲において自由に生きる権利を制限してはいないでしょうか?
こういった基本的なことを徹底的に理論的に考え抜く教育が欠落しているのが、残念ながら人類の歴史なのです。