みなさんは、コーヒーを飲むことで、心身が少し変化するでしょうか?
コーヒーの味や香りを楽しむ人も多いと思います。
私は専らコーヒーを、代謝(糖のエネルギー代謝)を高めるために飲んでいます。
それはカフェインの作用を知っているからなのですが・・・・
現代医学においては、コーヒーの摂取は、副作用や病気のリスクとの関連が報告される一方で、近年では、逆にパーキンソン病などのリスク低下との関連が認められたりしています(Association of Coffee Consumption and Prediagnostic Caffeine Metabolites With Incident Parkinson Disease in a Population-Based Cohort. Neurology. 2024 Apr 23;102(8):e209201)。
コーヒー摂取と健康との関係がこのように逆の結果が出るのは、コーヒーを飲むときの条件が違うことに起因しています。
さて、今回はそのコーヒーを飲むのではなく、香りを嗅ぐことによる心身への影響を調べた研究をご紹介します。
一つ目は、歯科治療の間にコーヒーアロマを嗅いだ場合の効果を調べた研究です(The calming effect of roasted coffee aroma in patients undergoing dental procedures.Sci Rep. 2021; 11: 1384)。
この研究では、歯科治療によって、ストレスの指標とされる唾液中アミラーゼやコルチゾールの上昇が認められました。
コーヒーアロマを嗅ぐことで、これらのストレスの指標が有意に低下した結果が出ています。脈拍数も低下しました。
この結果は、コーヒーの香りが好きかどうかやコーヒーを常飲しているかどうかに関係ありませんでした。
つまり、コーヒーアロマは主観に関係なくストレス軽減作用があったということです。
二つ目は、健康な歯学部大学院生に、口頭発表を行い採点と講評を受けるという学業ストレスに対するコーヒーアロマの効果を調べた研究です(The Use of Coffee Aroma for Stress Reduction in Postgraduate Dental Students.Int Dent
. 2024 Apr 26:S0020-6539(24)00105-9.)。
この研究では、口頭発表後に、唾液中アミラーゼやコルチゾールの上昇が認められましたが、コーヒーアロマを嗅ぐことで有意に唾液中アミラーゼの上昇幅が低下しました。
唾液中コルチゾールの値は、統計学的に有意な差はないものの、コーヒーアロマで上昇幅が低下しています。
口頭発表後の脈拍数は、発表前と比べてコーヒーアロマによって減少したようです(コーヒーアロマなしでは、脈拍数は上昇した)。
このようにリラックス(抗不安)作用をもたらしたコーヒーアロマの成分は不明とされていますが、おそらく単独の成分による薬理作用ではないでしょう。
むしろ、コーヒーアロマの持つ振動(周波数)が、私たちの細胞内の水と共鳴することでストレスを軽減したと考えています。
その根拠は、7月の『水の記憶』講義でお伝えしていきますので、楽しみにしていてください(^_−)−☆。
(「生命と水の記憶 」講義
12:10-12:40(30) 質疑応答)